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【馬券データ分析】季節と馬体重

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 → 季節と馬体重2024
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こんにちは。キラリです。

今回は「季節」と「馬体重」と「回収率」の関係について調べてみたので、その結果をご紹介します。


結論

まず、私の結論から言いますと

・長期的には7月/8月/9月/10月以外の月は、大型馬(490kg以上の馬)の回収率が最も高い傾向にあります。

・東京の平均気温が15℃を下回るような寒い季節は、小型馬(449kg以下の馬)は回収率が最も低くなります。

・逆に東京の平均気温が28℃を超えるような猛暑になると、小型馬の回収率が上がりやすくなります。(ただし例外の年もあり。)

前提

分析対象データ

今回使うデータは、2018年以降の中央競馬で障害競走を除いた全レースを対象に分析をおこなっています。(約6年分)

(データ詳細)
期間:2018/1/1~2024/3/31
障害競走:除く
新馬戦:含む
出走取消/競走除外:除く

性別ごとの馬体重

上記データを使って、性別ごとの出走時馬体重(当日馬体重)の最小/平均/最大値を求めると下の表の通りです。

単位はキログラム

表のとおり、牝馬より牡馬とセン馬の方が馬体重が重い傾向にあるのですが、今回は馬体重のみに注目したいので、性別は無視して考えていきます。


大型馬/中型馬/小型馬の定義

次に、大型馬/中型馬/小型馬の3グループにデータを分けていきます。

今回は以下のように分けて分析を行いました。

傾向分析

季節を考慮しなかった場合の傾向

最初に、約6年分のデータで季節を考慮しなかった場合の出走時馬体重ごとの回収率を集計した結果を掲載します。

上の表のとおり、季節を考慮しなかった場合は長期的には大型馬が最も回収率が高く、小型馬が最も回収率が低い結果となります。


約6年分データの月別 平均複勝回収率

次に、約6年分のデータを使って、出走時馬体重ごとの月別の平均複勝回収率を集計した結果が下の表になります。

(単勝回収率ではなく複勝回収率を見ているのは、複勝回収率のほうが確率収束が早いため、単勝より信頼できる数字だからです。このような傾向を見る場合は複勝回収率のほうが適していると思います。)

見ていただくと、7月・8月・9月・10月以外はおおむね大型馬の回収率が高くなっており

7月・8月の暑い季節は、小型馬の回収率が高く、大型馬の回収率が低い傾向が顕著に出ています。


年ごとの月別 複勝回収率

次に、年ごとに月別の複勝回収率を集計した結果が下の表になります。

年によってバラツキはあるものの、青枠の1月・2月・3月・4月・11月・12月は、ほとんどの年で小型馬の回収率が最も低い傾向にあります。(青枠)

特に毎年2月・3月・12月あたりは大型馬がかなり強い結果となっています。

また、7月・8月に注目して見ていきますと、2020年と2022年は本来夏に活躍する小型馬があまり活躍できなかった年と言えそうです。(赤枠)


平均気温と比較

次に上の表を、東京都の月別平均気温と比較して、複勝回収率と相関があるか見てみます。

(競馬は全国で行われていますが、今回は開催場所ごとにデータを分けていないため、代表して東京の平均気温と比較してみます。)

気象庁のホームページから東京都の月別平均気温データを拝借して、紐づけしたものが下の表です。

パッと見たところ、平均気温が15℃を下回るような寒い月(青枠青字)は、やはり小型馬が活躍しづらく

平均気温が28℃を超えるような暑い夏(赤枠赤字)は、小型馬が活躍しやすい傾向にあるように見えます。(※ただし、2020年は例外的に傾向が出ていません。)

また、一番右の年間平均気温を見ていただくと、2022年は最も年間平均気温が低く(緑枠緑字)夏もそこまで気温が上がらない、比較的涼しい夏でした。

そのため、夏でも小型馬が活躍しづらい環境にあったと言えるのかもしれません。

もっとバチっとした相関が見えると嬉しかったのですが、こんなところだと思います。


結論をまとめますと

・長期的には7月/8月/9月/10月以外の月は、大型馬(490kg以上の馬)の回収率が最も高い傾向にあります。

・東京の平均気温が15℃を下回るような寒い季節は、小型馬(449kg以下の馬)は回収率が最も低くなります。

・逆に東京の平均気温が28℃を超えるような猛暑になると、小型馬の回収率が上がりやすくなります。(ただし例外の年もあり。)

となります。分析としては以上です。


競馬予想への活用

一般的な馬体重の考え方としては、季節だけでなく「性別」や「休養明け」、「前走からの増減による影響」や、「馬ごとの適正馬体重」など、さまざまな考え方があると思います。

私の場合は、前日予想組のため当日の馬体重を予想に組み込みません。

そのため、代わりに前走の馬体重を使って月ごとに評価を上げたり下げたりすることで年間を通して数%の回収率改善をしています。

ですので、もし馬体重を予想ファクターに入れてない方がいらっしゃれば今回の記事をご参考にしていただけると嬉しいです。

以上となります。最後まで読んでいただいた方ありがとうございます。

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