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獅子座満月の独り言

歳を重ねて来て、いつしか新月や眩しい朝日よりも、ふっくらした満月や西の空に沈む夕陽に自分を重ね合わせるようになった。少しずつ年齢を感じるようになった心身と共に自分や他者をゆるし、受け容れる器が大きくなって来たのを感じる。そして、これまでとは違う幸せを味わえるようになって来た。

月が満ち、時も満ちる。その時にしか味わえない感情や体験がある。それは自分の中で何か大切なものが発酵していくような、ゆっくりした速度でしか感じられないから、焦ったり、自分の歩みを人と比べたりしていた頃には気付けなかったのだろう。歳を重ねることの美しさ、豊かさに出会えて良かった。

以前より心が丸く、平和になった。身体のラインも多少丸くなってはいるけれど、それも今は愛おしいなと思えるようになった。それは時が醸し出す魔法のようなもので、きっと今だからこそ感じられるようになったんだろう。そんなことをつらつら思う獅子座満月の夜。

自分の至らなさや凸凹を許容するのに時間はかかったけれど星の力や応援を受けて少しずつ変化して来た。10年前には見えなかった風景が今、自分の目の前に広がっている。それは自分が手に入れたものも、欲しくても手に入れられなかったものも、いずれも同じように大切に思える気持ちに通じている。

結果や何かを獲得すること、目標や目的に向かうことに必死になっていたときに見逃していたことや拾いこぼしてしまったことも、これからゆっくり取り戻していけばいい。それは誰でも、いつでも、どこからでも始められることなんだと思う。月の巡りはそんな「時の持つ豊かさ」を教えてくれている。

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今夜、Twitterで呟いた言葉を備忘録も兼ねてまとめて、再校正してみました。最近はTwitterの持つ、言葉が川や滝の流れのように、どんどん流れては通り過ぎてゆく感じが何だか落ち着かない感じがして来ています。それはTwitterのたまたま開けた瞬間に偶然自分に響く言葉に出くわすという面白さとは裏腹に、気づいたら見てるだけで何もしてないのにただ時間だけが経っていたということにもなっていて、もどかしいというか、Twitterをやり始めた頃とはどうも感覚が違って来た感触があります。

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