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小さな博物学日記

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2020年1月1日より、毎日、写真日記・絵日記を書きます。 長い記事は「きらら舎一号館」にまとめていますが、こちらは記録や説明のための写真ではなく、1日1枚。思いを込めて撮影し…
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2020年3月の記事一覧

稚ウニの成長

3日前にプルテウス幼生から変態したウニ。 変態の最初の過程では、まず管足がでます。 刺は…

インディアナポリスの黄鉄鉱

鉱物は、他の鉱物や岩石などに邪魔をされずに連晶としてすくすく成長する と球状に集合します…

ピロキスティス、のんびり殖える

寒暖の差は激しいものの、昼の窓辺の気温が25℃を超えるようになり、光合 成をする生物は増殖…

ウニになったよ!

昨日、変態容器に引っ越しをさせたバフンウニの8腕プルテウス。 続々とウニに変態しています…

変態容器に引っ越し

8腕プルテウスの中で、体部分が丸っこくなって内部に原基と管足などが見 えてきたものを「変…

オオタマウミヒドラのポリプ

オオタマウミヒドラのポリプをいただきました。 この時期、採集には参加できないので、クラゲ…

金平糖水晶

モロッコから砂糖菓子みたいな水晶が届きました。 球状に集合したものは、まるで金平糖のようです。 母岩といったものは見当たらず、1つ1つの結晶は両錘形をしています。 モロッコというときなこをまぶしたような晶洞が有名ですが、このキラキラした水晶たちは、晶洞の内部ででき、分離したものなのです。 だから結晶が上下にすくすくと成長して両錘形になりました。 成長の過程でそれぞれがくっついて砂糖菓子のようにもなりました。

永久プレパラート

分類学や生物学がまだ確立されていなかった19世紀のヨーロッパ。 産業革命によって拡がった鉄…

さくらがさいた

カフェの横の桜の樹。 母が養女になった時に植えた、いわば記念樹。 隣家の火災からも身を挺…

池水に影さへ見えて咲きにほう あしびの花を袖に扱入れな

大学の時、課題で「万葉集にうたわれている植物」というものがありました。 まず、どんな植物…

博物学室を作っています-1-

生前、父が使っていた小さな小屋が屋上にあります。 父が亡くなってからは物置と化していまし…

ボルボックスの人生

ボルボックスの寿命は48時間。 その間に体内の娘細胞と呼ばれる生殖細胞も成熟します。 成熟…

8腕プルテウス

先月カフェでウニの受精実験を行いました。 そのままカフェの片隅に置かれた大きな壜の中でぐ…

湖南省の青い蛍石2

中国の流通がかなり乱れていたので、到着が遅れましたが、ようやく湖南省 の蛍石が届きました。 今回到着分は八面体劈開割り用の塊ではなく、結晶の形がよくわかるような標本で、透明度も高めです。 窓辺に置くと、窓から差し込む陽の光が蛍石を透し、青い湖のような影を落とします。 手に取って光に翳すと、濃い青色は輝きを増します。 蛍石の生まれ故郷の湖南省。 その名の由来となった洞庭湖へも思いを馳せたりします。