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20240621 今日も1日、
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6月20日の日記
なんとなく、この一文を見た時から嫌な予感はしていた。
介護の仕事を辞めた理由は分かりませんが、その後は在宅でフリーランスの動画編集の仕事を生業にしようとしていたようです
あ、安直な……。
しかし、これまでに我々は何人もの危ない人を見てきた。「ブログで食っていくために仕事/バイトを辞めました」。一時期ものすごく流行ったのだ。
で、それからどうなったか。
ほとんどの人は結局就職した。あるいは、情報商材を売る側に回った。
色々なことがあって、今やブログで食っていますという人はほとんどいなくなった。今もブログで食っていると言い張る人のほとんどはブログそのものではなく「ブログで食っていたという商材」を売っているに過ぎない。
ブログブームの後は、プログラミングだった。これもプログラミングという名のコーディングばかりで、低学歴・低年収を自称しプログラミングを勉強しているというアカウントのほとんどはあっという間に消えていった。
プログラミングは小難しいとなって次に来たのはライティングだ。Webライターとして独立しようとスクールが開かれ、文字単価1円/字で成功をうたうアカウントが乱立した。しかし専門の分野も知識もないライターに書かせられる内容は1000字にも満たない。時間をかけても7〜800円、これも検索エンジンがトレンドブログの排除を始めたらあっという間に食い詰めることになった。紙媒体が減ったことでそれまで紙媒体で生きてきたプロのライターが大手ウェブメディアにこぞって参入し、質の悪いライターはあっという間に駆逐された。
その次はWebデザイナーとしてキラキラな女性向けのデザイナー養成スクールが高額の費用をとってあちこちに開かれた。Webデザイナーは「母として主婦として隙間時間に私らしく働ける」みたいなことをほとんどのスクールが売りにしていた。実際、そんなことができる人はごく稀であるし、業界も「どのスクールで学んだのか」を察するようになった。
YouTuberがタレントとして有名になってからは、動画編集をうたうスクールが乱立した。YouTubeを見ていても盛んにそれらのスクールの広告が入ってくる。初心者でも簡単にできる、教えているのは現役の動画編集者……これまでのどのスクールもそうだったが、忙しいプロに教えている暇はないのである。かといって教えるプロかと言われたらそんなこともなく、結局食えない自称動画編集者がSNSでウロウロしている。今がココ。
そうして事件は起きた。実際に何がどうなって、容疑者が仕事を辞めて在宅での動画編集者の道を選ぶことになったのかはわからない。だが結局離婚を選び、家を出ていくように言われ追い詰められた容疑者は家族に手をかけた。
その容疑者のアカウントにはこう書いてあった。
#動画編集 #アオの案件獲得コンサル # MovieHacks
俺たちにはお馴染みの迫君とその腰巾着あお君だ。どうすんのよこれ。
まあ、徹底的にシカトするだろう。彼らの世界において、全ては自己責任だからだ。受講生の人生がその先、うまくいこうといくまいと自分たちに責任はない。毎日パンを食べていた人が罪を犯してもパンの製造者に責任はない、と言わんばかりの理屈をこねるだろう。
しかし、ここまでいって本当にその道理は通るのだろうか。
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実際本講座の受講生でも受講開始後、2〜3週間で案件を獲得してしまうケースは珍しくありません。
これが「誤解を招かない表現」であると、誰もが思うだろうか? 「珍しくありません」をその言葉の通りに受け取る人しかターゲットにしていないくせに?
YouTubeに特化した動画編集を売りにしているが、要はYouTube以外のプラットフォームには対応できないということでもある。
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YouTube以外に動画サービスがないのであればこれも通じるだろうが、そうでなくとも今はYouTuberの広告単価自体が下がっている。編集を外注できる余裕がある配信者自体、減ってきているのではないだろうか。そんな時に1万人の受講生をうたい、何人がそれで食えているんだ?
SNSを見ていると、まだ今の受講生はかつての先輩が起こした重大事件に気付いていないようである。または、気づかないふりをしているか、内部で言論統制がしかれているかのどれかである。世の中は底が抜けた都知事選が話題になっているが、商材屋界隈もついに底が抜けた感がある。
これらのスクールで多くの人が食えるほどの収入を得られない、クラウドソーシングに登録しても案件が獲得できないという点についてもっと広く周知されるべきであるし、責任者は責任の一端を自覚すべきである。わかってんのかコラ。