五月二日の授業のこと

今年度は、一年生に、徹底的に発音を教えています。日本語にはない音がたくさんあるんです。RとLの違いとか。TH、F、Vなどなど。母音も日本語は五つですが、英語はもっとたくさんあるんです。

英語の歌を完コピしてカラオケで歌えるようにしよう、と。ジョン・レノンのイマジンで、発音の練習をしました。歌詞をグループワークで日本語で訳して、そこに込められたメッセージをプレゼンなんてのも行いました。

予想外に授業は盛り上がって、驚きました。やはり、歌の力か。ジョン・レノンは今も偉大。

カラオケで歌えるようにオリジナルの訳詞にもチャレンジしてみました。メロディーとリズムに合わせて、日本語を当てはめるのは、難しくて、なかなか進みません。そもそも、僕にもできるかどうか自信がないほど。

忌野清志郎が、そういえば、イマジンのオリジナル日本語バージョンを歌っていたことを思い出し、YouTubeの映像を生徒たちに見せました。

 天国はない、ただ空があるだけ
 国境もない、ただ地球があるだけ
 みんながそう思えば、簡単なことさ

もうここまで聞いただけで、生徒たちはビビっていました。今も清志郎は偉大なんです。

ゴールデン前の授業のことです。生徒たちに言いました。今日は忌野清志郎の命日だよ、と。ちょうど、この日だったんです。

清志郎は言いました。ジョン・レノンが死んでしまった今、まだ戦争はなくなってないじゃないか、と。清志郎が死んでしまった今も、まだまだ世界は平和ではありません。

昨年、ある生徒が言っていました。文明はこんなにも進歩しているのに、平和はちっとも進歩してないじゃん、と。

ゴールデンウィーク明け、生徒たちはイマジンにどんな言葉を投げかけるのでしょう。ここに期待です。

Love & Peace


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