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無題

「キラピンちゃんは天使なんだね、背中に羽がついてるよ!」と言われた19歳の冬の渋谷のビルの一室。なぜかほんとに背中に羽がついてて、ダウンも着ていないのにあれはなんの羽だったんだろうと未だに考えることがある。
宝石みたいな思い出。記憶の中でキラキラしている。誰かに「絶対忘れない」って言ってもらえる一緒の思い出があるって幸せな事だと思う。たとえそこからその人にもう二度と会えなかったとしても。
誤解と勘違いと思い込みで人生は出来ている。使いきれないくらいの才能が山ほどある。自動販売機はほぼ運。秋の朝が一番好きだな。容赦ない鋭さで差し込む光。「たいして苦労もしないでうまくいっていていいよね」っていう陰口。身に余る光栄。たまたま立ち寄っただけの惑星。キレのある文章を読むと気持ちがしゃんとする。私の文章を読んだ人が「実際に本人が喋っているよりも、本人が喋っているような文章」と言っていた。へんな感想。トロピカ〜ル。
手紙箱の中、もうこの世にはいない人からの手紙が2通あった。2人とももうこの世にはいない。直筆の手紙。私もいつか必ず死ぬ。人生には限りがある。電車。運命の電車。自分が影響を受けたものをひとつひとつなぞっている。私に気づいてくれてありがとう。紺色のブレザー。朱色のリボン。学校サボって遊んだ公園。気持ちいい秋の空。

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