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北白川天神宮に行ってきました

銀閣寺のちょっと北にある北白川天神宮に行ってきました。自宅から長めの散歩で行けるエリアですけれど、まだ行ったことのない神社です、ここ。

なぜ北白川天神宮に行ったのかというと、昨日の京都検定1級試験に出たからです(そして、答えられなかった…)。今年の公開テーマ問題の『京都の河川と橋梁』の問題で、


「上流の北白川の一帯は「白川石」と呼ばれる良質な花崗岩が切り出され、京石工芸品にかかせない。( 43 )の参道にかかる萬世橋は明治27年(1894)の架橋で、その加工技術の粋を見ることのできる石橋である。」

というのが出題され、その43に入るのが北白川天神宮だったのです。

知ってますか? 知りませんよね。北白川天神宮。京都マニアの部類の僕でも知りませんでした。しかも徒歩圏内なのに。京都に3回くらい観光に来て、金閣寺銀閣寺清水寺に行ったくらいという人では知るはずもありません。そういうマニアックな場所を問題に出して書かせるというのが京都検定1級試験なのです。どうですか、難しさについて少しは雰囲気伝わりますでしょうか?

で、スマホのグーグルマップを見つめながら、てくてく歩いて行くと、ありました。北白川天神宮。大きな「初詣」の看板があります。ここなら初詣に行っても密にならないでしょう。

その看板のすぐ先に橋があります。石橋です。萬世橋でしょうね。これですよ、これ。

橋を渡ると、立派な参道ですよ。

まだ紅葉も綺麗です。鳥居を抜けて行くと…

すごい石段です。これはちょっとした登山かも!

登って行った先に、ありました本殿と拝殿。めっちゃ立派です。

こんなに立派な社殿があって、摂社もいくつかあるようなところを、「誰も知らないマニアックなところ」とか言ってすみません。本当に反省します。京都市の高札によれば、足利義政が銀閣寺の元になった東山山荘造営に際してここに天使大明神を遷座したとか。

そして白川女についての石碑もあります。

ここではたと気づきました。この問題、前段の白川石についての記述とひと続きなんだと。北白川で石が産出される。そのエリアの神社に萬世橋があると。北白川でそこそこの神社。行ったことはなかったけれど、「京都にある主な歌碑」に、西行の歌碑が北白川天神宮にある、というのはテキストに載ってた。それを組み合わせれば、取れる問題だったかもしれない!

でも、思うのです。実際に行ったことのない場所の問題を解ける知識先行のガイドと、検定1級は持ってないけど地元の寺社をちゃんと知ってるガイドとは、どちらがいいガイドなのか。そう考えると、やはり各地のそこそこの場所にはちゃんと行って知っておいた方がいいなあと思った次第です。

例えば住んでるエリアに鷺森神社というのがあって、観光客は皆無だけど地元の人はみんな知ってる。祠だけがあるとかじゃなくて、立派な神社。そういうのが校区校区にきっとあって、そういうのをちゃんと知ることは、京都を知る上でとても大切なんじゃないかなあ、いや、大切とかじゃなくて、深く知る手がかりになるんじゃないかなあ、そう思うのです。

いやもちろん、実際に行って、問題も解けるのがベストなんですけどね。1年後の検定試験に向けた、取組みの方針が少し見えてきたような気がします。

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