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自分の物は、自分で片付けよう

ここ三ヶ月程、時間を見つけて実家の片付けをしています。
その中で、自分の物は自分で片付けたいな、と強く思うようになりました。

自分が亡くなった時に、家族に片づけをさせたくないな、とも思います。
片付けながら、考えたことをご紹介させていただきます。

片付けには、時間やお金、労力がかかる

ここ三ヶ月実家を片付けている、という言葉の通り、物が多い場合片付けには時間がかかります。
また、実家が遠ければ移動にお金がかかりますし、物を処分するにしても、粗大ゴミは処分費用がかかります。
細々したものもゴミ袋代がかかります。

そして、一番かかるのが労力です。
物を要不要に分ける、ゴミ袋に詰める、ゴミ捨て場に持っていく。
または、粗大ゴミを処分センターに持ち込む、売れそうな物をリサイクルショップに持っていく、これらも労力がかかります。

いかに家族といってもしんどいな、と思うことがあります。
休日を使って、なぜ実家を片付けているんだろう…
なぜ両親はこんな物を取っているのか、なぜ使わないのにこれを買ったのか…

片付けながら、心にモヤモヤした感情が湧き上がります。
私自身は、自分の物は絶対自分で片付けよう。
人に頼まなくて済むようにしよう、そう強く思いました。

要らない物を人に押し付けない

捨てられない物があった時、誰かが使ってくれないかな、と思うことがありますよね。
でも、ほとんどの物は不要である場合が多いです。
片付けながら私も、親に何回も聞かれました。でも、一部を除きほとんどが不要でした。

実際に聞いてみるのはいいと思います。
しかし、「いらない」と言われたら、すぐに引くべきだと思います。
そもそも、自分がいらない物は多くの人にとってもいらない物の可能性が高いです。

物に対する思い

実家を片付けている時、20年以上使っていない節句の人形、花瓶、コートなどが出てきました。
母と二人で、押入れの奥で眠ったままにしておくのは物が可哀想だね、という話をしました。
そういった物はメルカリに出品したり、感謝の気持ちを持って処分したりしました。

使われもせず、捨てられもせず、暗闇でじっとしていたんだな、と思うと寂しい気持ちになりました。
もちろん、物に感情はないと思います(人形には魂が宿るという話は聞きますが)。

人間が感情を抱くだけです。
もったいない、いつか使う、思い出の物だから捨てられない。
でも、この感情と向き合って、整理していかなければなりません。

自分の物は、自分で片を付ける

片付けを先送りしていると、結局物より先に自分の寿命が来てしまいます。
祖母を見ていると、そう感じずにはいられません。

祖母のことは好きですが、祖母の家の大量の物を思うと憂鬱になります。
片付けるのは息子である父が行うのか、それとも孫である私が片付けるのか。

祖母は「私が死んだら、あんた達がいる物は使いなさい。いらない物は処分しなさい」と簡単に言います。
でも、処分にどれだけの時間と労力、そしてお金がかかるかは考えていないと思います。

なんとか祖母が元気なうちに少しでも片付けようと説得を試みましたが、全部いるから捨てないでくれ、と言われました。

錆びて放ったらかしにされた包丁10本ほど出てきた時は笑ってしまいました。これってゴミじゃないの?
でも捨てさせてもらえませんでした。

使っていないお盆もなぜか10枚程ある。
食器は大量。
着ていない着物や洋服も大量。
とにかく物に溢れています。

「片付けるとは、片を付けるということ」
何かの本で読んだ言葉です。
自分の物、自分の人生は自分で片を付ける必要があるという意味だったと思います。

家族が大事にしていた物のうち、もらって嬉しい物は実はそんなに多くないと思います。
使い古した物や、自分の好みに合わない物をもらっても困るだけです。
自分で片を付ける必要があります。大事にしてきたのなら、自分で幕引きできるはずです。

長い時間をかけて片付けをしていると、家族だからといって、甘えてはいけないと感じます。

もちろん、祖母にそんな厳しいことは言えません。
天寿を全うするまで、元気に好きに生きてほしいと思います。
ただ、祖母が亡くなった時、ほとんどの物は処分されることになると思います。

家族を反面教師にして、私は人に迷惑をかけず、自分の所有物に対して片を付けられるようにしたいです。

両親とはそのような話をしています。
「死んだら、ほとんどの物はゴミだよ。
自分にとっては価値がある物でも、人によっては無価値だから」
改めて言葉にするときつい印象ですが、しっかり話し合いながら片付けを進めています。

本当に片付けは大変です。

代々受け継ぐ事ができる物

子供や孫の代まで使える物もあると思います。
土地、建物、貴金属、食器、家具など。

でも、換金性は高いか、永く使えるようなデザインか、保存状態は良好か、メンテナンスはできているか。
すべての条件が揃っているかというと、なかなか難しいのではないでしょうか。

次の代に引き継ぎたい場合は、メンテナンスを行うことを常に考える必要があると思います。

永く使える物はクラシックでスタンダードな作りになっていると思いますが、購入時にそういった物を選択できているか。
これも難しいです。

やはり基本的には自分の物は自分で処分する。子供や孫が欲しいと言った物だけ引き継ぐ、というのが良いのかな、と思います。

ひとまず、両親が元気なうちに実家の片付けは終わらせたいです。

以上、実家の片付けをしながら私が考えたこと、感じたことを紹介させていただきました。


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