福(服)をかけるハンガー
今回は、私が愛用しているハンガーをご紹介したいと思います。
ハンガーについて考え始めたきっかけ
以前は、クリーニング屋でもらったハンガーや、100均のハンガーなどを使っており、ハンガーにお金をかけることは全く考えていませんでした。
私は元々散らかった部屋で生活していました。
このままではいけないと一念発起し、10年程前から部屋を片付け始め、徐々に整理整頓できるようになっていきました。
整理できるようになってくると、クローゼットにかけてあるバラバラな色や形のハンガーが気になるようになりました。
ハンガーの色や形を統一しよう、長く使える物を買おう、そう決めて色々探した結果、「ナカタハンガー」に辿り着きました。
今回紹介するナカタハンガーは、7年程使用しています。
ハンガーとしては、けっこういいお値段がしました。
今までハンガーにお金をかけていなかっただけに、この値段を出す必要はあるのだろうか、と葛藤しましたが、結果的に購入してよかったと思っています。
ナカタハンガーについて
ナカタハンガー(NAKATA HANGER)は、1946年創業の中田工芸株式会社が作る木製ハンガーの名称です。
中田工芸は国内唯一の木製ハンガー専業メーカーだそうです。
ハンガーは職人の手によって、1本ずつ手作業で生産されています。
良いハンガーとは
ハンガーにある程度厚みがあり、人の肩に沿った形をしていると、ジャケットやコートにフィットし、長持ちします。
洋服は人の体に沿った作りになっています。
人の体は厚みがあり、背中から肩にかけて緩やかに湾曲しています。
服を保管する時も、人が着ている状態に近い方が、型崩れしづらいです。
ジャケットの場合、ハンガーの先は厚みが3センチ以上が望ましく、肩に沿って前方に湾曲している物が良いとされています。
シャツはジャケットより軽く、形崩れも少ないので、厚みは1センチから2センチ程でよいと思います。
クローゼットに余裕があれば3センチ以上あっても問題ないと思います。
良いハンガーは、人の体に近い作りになっている、と言えます。
ハンガーの美しさ、職人の技
ナカタハンガーは主にヨーロッパ産のブナ材を使用しているそうです。
ブナ材は適度な硬さがあり、丁寧に磨くと滑らかな仕上がりになる為、ハンガーに適しています。
ハンガーを手に取ると、滑らかな手触りと塗装の美しさを感じます。
洋服もスルッとスムーズにかけることができます。
値段は高いですが、その価値はある思います。
良いハンガーは、一生物になり得る
初めに購入したのは、ハンガーにバーが付いていて、スーツのジャケットとパンツが一緒にかけられるタイプの物でした。
そこからシャツや単品のスラックス用のハンガーも欲しいと思い、徐々に揃えていきました。
現在使用しているハンガーは次の通りです。
・ジャケットハンガー
・ボトムハンガー
・シャツハンガー
・ネクタイハンガー
考えてみると、ハンガーを買い替えるタイミングはほとんどないのではないでしょうか。
壊れることも少ない為、同じ物をずっと使っている方が多いと思います。
私は現時点で7年程使用していますが、全くと言っていい程劣化は見られません。
このまま、一生使い続けると思います。
購入時はお金がかかりますが、お気に入りのハンガーを一生使うと考えると、決して高くはないと感じます。
「ふくをかける」というナカタハンガーの願い
ナカタハンガーには、洋服をかけるのはもちろん、幸福も一緒にかけてほしいというコンセプトがあるそうです。
ナカタハンガーを使用していると、ハンガー自体に美しさを感じますし、洋服としっかりフィットするので、服を大事に保管できていると実感できます。
お気に入りの洋服を着て出かけると気持ちが高揚しますが、私はこの気持ちができるだけ長く続いてほしいと思っています。
家に帰って服をハンガーにかける時、自然と服に対する感謝の気持ちと、長く大事にしていこう、という気持ちが湧いてきます。
お気に入りの服を、お気に入りのハンガーで大事に保管する。
シンプルですが、これだけで毎日ちょっとした満足感を味わえる気がします。
物を大事にする気持ちが、ささやかな幸福をもたらしてくれるのかもしれません。
以上、私が愛用するハンガーをご紹介させていただきました。
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