亜倉ユウヒを知っているか
格好良い「亜」に普通の「倉」にユウヒはカタカナで「ユウヒ」
亜倉ユウヒを知っているか?
もし知らなかったなら、今日は君にとってラッキーな日。何故って?こんなセンセーショナルなシティーガールを見つけて最初の500人の登録者になって、この小さな村の発展を見届ける事ができる日だからだ。
ようこそ、村民。
これは僕がインターネットの片隅で輝くダイヤの原石を見つけて、モヤモヤとした心の霧が晴れた感動の記憶を忘れないように書いた記録。
この高ぶりを忘れないうちに書いておく。
(ぐじゃぐじゃにされた感情を落ち着かせるための殴り書きとも言う)
(追記:続きを書きました)
最初の衝撃は遡る事2年半、まだ肌寒い季節
亜倉ユウヒが生まれる2年以上前。
なんてことない日に、なんてことないTwitterのタイムライン眺めていたら、なんてことありすぎる動画が流れてきた。
新しいVTuberかな?髪型良いな〜と軽い気持ちで再生した。
指が!!動く!!ギター弾いてる!!!!
溢れ出す表現力の可能性を感じてしまった。
これの続きを見てみたいという感情が溢れてきた。
僕は鷹森ツヅルをフォローした。
こんな人に頼むのが苦手な自称コミュ障が、のちにタッグを組んで3人のアイドルをプロデュースするプロデューサーになるのはこの時想像していなかった。でも、一体どんな創作が生まれてくるのか、Twitterに断片が共有されるたびワクワクしてたまらなかったのは鮮明に覚えている。
そして時は流れ——
2021年8月27日、亜倉ユウヒ爆誕
この日もいつものようにTwitterを眺めていた。
すると、かのクリエイターが何やらRTをしていた。
今の生活に満足してるふりをしてた。「僕」はまだやれるんだって、燻っていたって気づいたから、歌います。
ストレートに言葉が刺さってきた。なんて勇気をくれる言葉なんだろう。多分、最初にこの言葉が無ければここまで引き込まれなかったかもしれない。それくらい強烈に刺さった。
一体どんな曲なのか。
2年前の衝撃が、ものすごく解像度を上げて帰ってきた。
鷹森ツヅル・アシノのタッグが率いるアネモネプロジェクト、3人目のアイドルが産声をあげていた。
ちなみに相方のアシノさん、過去にトマト組という音楽グループを率いており、奇遇にも僕もトマト組の2015年頃のジャズ音源を作業用BGMとして過去にヘビロテさせて頂いていた。こんなところで彼のサウンドに再会するとは思いもしていなかった。
開幕早々電流が走る。
待ってください、顔が好みすぎます。
ここの動き可愛すぎる。
(to be continuedじゃね…?)
込み上げてくるものがある。
無言でエンドロールをしばらく眺めてしまった。
バーチャルYouTuberの配信やアーカイブは多忙な日常に差し込むには荷が重すぎるので普段は見ていなかったのだけど、今回は例外だった。ここまで惹かれたなら見ねば無作法というもの……。
「実はですね亜倉ユウヒ、本日まんがタイムきららキャラットさんにて漫画家デビューしました。」
!?!?!?!?!?
あのNEW GAME!が最終話を迎えるまんがタイムきららキャラット10月号で「はがためなむ」先生名義で「おさとうVRツアー」という作品で漫画家デビュー、らしい。なんだよそれ。
絵もかわいいんかい!!!!!
しかし田舎住み故にリスナーからは「村長」と呼ばれ、リスナーは村民になってしまう(なお本人はシティガールと言い張っている模様)。
とはいえ初回からこんなにリスナーに寄り添ってしっかりとした世界観が形成される配信、あるか…?すごい。多才な上に気配りできて面白くまとめあげるセンスもお持ちである。
そして配信は終盤へ。
「こんな感じで楽しいことをたくさん、やりたい。かな、って思ってる。こういう感じ。いろいろ楽しいことを、いっぱい、いっぱい、いっぱい、いっぱい、いっぱい、いっぱい、自分のできることを出し惜しみせず、ボコボコ出していければと、思っています。」
彼女の心からの声は耳にすっと入ってきて心地良かった。
「アネモネプロジェクトの目標の中にアニメのタイアップってものがあるんですけども、めちゃくちゃ欲を言うなら亜倉ちゃんが漫画いっぱい頑張って、亜倉ちゃんが描いた漫画をアニメ化とかして、した後にそのオープニングとかをアネモネプロジェクトのみなさんで歌えたらみたいな勝手な妄想をしているので……漫画も頑張ります」
「夢はでっかく。ぜってぇ、自分の好きなことを全部最強にして、最強の村長に…なろうと思いますので。」
夢、デカすぎない???
漫画家として頑張ってアニメ化を目指して、そのアニメの主題歌をアイドルとして歌う?異世界転生系のラノベでも見たことないですよそんなん。
おもしれー女!!!
こ の 瞬 間 、 僕 は 村 民 に な っ た 。
そこから次々と彼女のコンテンツに引き込まれていく事になる。
「初めまして亜倉ユウヒです」
ここで改めて彼女の自己紹介を見る。
こういうの、とても見たいなと思った。楽しみ。
名前を呼んでもらえたリスナー認知回
とんでもなく可愛いサムネで始まったリスナー認知回。
「こんにちは〜キリカサァーン」
やっぱ名前呼んでもらえるって嬉しい。
しかし配信初期からこんなに雑談面白いのはやはり才能だと思う。すごい。
人間と交流したい回
可愛いサムネとは真逆のテンションで、陰キャ故の苦しみを撒き散らしていく村長。しかし村民とお喋りしていくうちに声の固さがほぐれていく……
最後はめっちゃノリノリの村長を見て村民の暖かさを感じた。なんだこのあったけぇ村は……
しかし村長はVTuberのお友達を獲得するという目標は達成できなかった。
締め切り明けの漫画家が飲酒しながらButter-Fly回
無事漫画家としての脱稿を終え、全然お酒飲めないのに飲酒配信した結果、半分も飲みきれないまま終わるというサムネも中身も可愛い回。
普通に漫画家の日常を垣間見れるだけで面白いんだが?
ANSWERのMVから着想を得て本人が作成したカバー画像。普通に画像加工さくさくっとできちゃうのさすが。
MVでこの壁を超えてくる前のシーン。亜倉ユウヒの変化を感じさせる。デビューしてちゃんとこの壁の手前にいるユウヒちゃんがカバー画像になっているのが嬉しい。
良い感じにお酒が回っているところで振りのコメントをしたら、ANSWERの歌詞を語り始めてくれて嬉しかった回でもある。
ANSWERは最初はすごくネガティブな歌詞だったけど、アネモネプロジェクトの温かさに包まれて進めていくにつれて、ネガティブはやめてキラキラなアイドルに変わっていく亜倉ユウヒの歌詞にがらっと変えたそうな。
デビューする前から物語が始まっていて、彼女の心境の変化が歌詞に乗せられているのが本当に素晴らしい。
ちゃんと届いてるよ、村長。
最後はデジモン世代ならみんな大好きなButter-Flyを歌ってくれたけど本当に声が良い女である。
本人不在でも面白い、帰ってきても壮大なオチの神回
本来はマイクラ耐久回の予定だった配信。
「世界一マイクラで生き長らえているVTuberを目指していきます。」
しかしこの配信は全てが予想外の方向へ飛んでいく。
なんと突然漫画の方の担当さんから電話が来てしまい、電話を取ったらなんと丸々1時間も配信している本人が拘束というまさかのアクシデントが発生。
必死に画面上のミニ亜倉を動かす村長!
しかし!!
なんと!丸1時間村民は村長を励まし続けたのである!!
視聴者数、電話取る前と後で変わらん!
亜倉村、あったけぇ…みんな1時間村長を待っとったんや…
ほっこりして終わりかと思いきや、戻ってきた村長はバリバリマイクラ配信を再開し始める。そして調子に乗っていると……
世界一マイクラで生き長らえているVTuber??????
もうね、漫画家じゃないとありえないような電話トラブルだけでもコンテンツとして規格外なのにゲーム本編もちゃんとオチまであるの、神と村民に愛されすぎなんよ。狙ってできないんよ、こんなん。
そんなこんなで、彼女の持つ野望と才能と強運に惹かれ、いつのまにか日々手を動かす合間に彼女の配信を眺める村民として定住しております。
亜倉ユウヒの言葉と背中に救われた村民
どうしてバーチャルYouTuberの生配信にコメントすらした事がない僕が、ここまで彼女に惹かれたのか。それはやっぱり、最初に出会った言葉が、心に響いたからだと思う。
今の生活に満足してるふりをしてた。「僕」はまだやれるんだって、燻っていたって気づいたから、歌います。
「今の生活に満足しているふりをしてた。」
かなり胸に深く痛く刺さった。今の生活に満足しているふりって、誰もが少なからずしてると思うんだけど、僕はそれが人一倍得意すぎた。まだまだやりたい事は沢山あるのに。
実際Twitterとか見てるとすごく良い生活してるように見えるんですよ僕。すごく羨ましがられる。でもやっぱり何か欠けてるっていうか、心の片隅にあった「まだやれるんだ」に蓋をしがちで、今も良いじゃん、ってなってて。
「いろいろ楽しいことを、いっぱい、いっぱい、いっぱい、いっぱい、いっぱい、いっぱい、自分のできることを出し惜しみせず」
亜倉ユウヒの「いっぱい、いっぱい、いっぱい」は、言葉だけじゃなくて、本当に出し惜しみせずやりたい事を形にして、夢に向かって突き進んでいる背中がしっかり見える。
彼女は漫画家はがためなむ先生であり、心に響く歌詞を書いて歌って届けられるシンガー亜倉ユウヒであり、自らのプロデューサーであるアシノさんの3Dモデルを作ってしまうアイドルであり、村民に愛される村長である。
「成長過程をファンと共有して魅了して活躍していく」のがアイドルの定義だとすれば、こんなに未来が楽しみなアイドルが居るだろうか。
「本質的にアイドル」
「色々とアイドルを超えている」
噛み砕いて言うと、シンガーとしての成長過程だけじゃなく、漫画家としての成長過程、クリエイターとしての成長過程が絡み合っていて、それでいて全部バラバラではなくしっかりとした軸があって、
「いつか自分の描いた漫画をアニメ化して主題歌を歌う」
一つの大きな夢に向けて全ての線が向かっている。全ての線が本質的にアイドル要素を持ちながら、もはやアイドルという枠を飛び越えているなと。
「夢はでっかく、自分の好きなことを全部最強に」
自分の好きなことを全部最強に。こんな子供みたいな力強い言葉に、僕は誰よりも共感してしまった。言葉に出してくれてありがとう。
「世界で一番格好良いサイトが作りたい」
これは僕が10歳の頃に初めてインターネットにサイトを公開した時に抱いた野望なんだけど、その野望に向けて歩み続けてきた果てで今は世界で一番格好良いサイトを送り出せてるかなと自分で思えるようになってきた。
(ちなみに好みの色を詰め込んだ色使いが亜倉ユウヒに近いのだ!)
文章、写真、デザイン、全部最強に向けて、それを作る最強のデスクも組んで、最強を目指してきたから「全部最強」の野望は共感した。
共感した?もっとすごいかも。魂に共鳴したぐらい。
火がついたなって思った。
燻っていたんだ。
そんなこんなで感情がぐちゃぐちゃになり、居ても立っても居られないような焦燥感に駆られ、とりあえずコンテンツを送り出していたところでタイミングが良いのか悪いのか、ブログ宛にペンタブの製品提供の企業案件の問い合わせが届いた。
「絵とか、上手く描けないしなぁ……」
そう思ったのだが、ここで勇気をくれたのが亜倉ユウヒの存在というか。やっぱり時間が無いとか、まだ下手だしとか、そういうことで好きな事は蓋をしちゃいけないなって。返事をした。
「やってみましょう!」
勇気をくれてありがとう。
(読者の皆さん、近々ペンタブのレビュー上がって絵師エアプの素人でも怒らないでください、優しい目で見守ってください……🥺)
やっぱりお絵描きって昔からやりたくて、でも中高生の頃からペンタブも買っては挑戦して手放して、気付けば会社員で他にも色々やってるから時間無いやって諦めてて、距離を置いてた。
僕もファンアートとか描きたいし、フォロワーのTwitterアイコンとか描きたいし、絵が上手かったらやりたい事って実は沢山ある。
それに描けたら最強じゃない?
また挑戦してみようって思った。思えた。
せっかくの機会なので、がんばってみる。
絵だけじゃなくて、もっともっと、蓋をしているものを開けていって、好きなもの全部最強に近づけていけたらいいなって。
なんか5000文字以上感情の嵐を殴り書きしてしまったけど、結局のところ言いたかったのはこの亜倉ユウヒという野心家の存在のお陰で僕は失いかけていた情熱を取り戻せたということ。これがアイドルの力か。
そして、僕も同じように読者の人生を上向きにする、心に火を付けるような言葉を伝えていきたいなと思った。やる気ってね、伝染するんですよ。
ありがとう亜倉ユウヒ。
そして彼女を送り出してくれてありがとう、鷹森ツヅル。
ここまで読んでくれた人はきっと村民の素質があるので、もしまだ聴いていないのであれば最後に彼女の歌を聴いてきてほしい。海に差し込むスポットライト見上げた彼女の言葉は、君の明日を変えてくれるかもしれない。
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