感情の使い方

私の家には猫が一匹います。
名前は、ぽんちゃん。
今6歳になる息子が、3歳の時に1秒でつけた名前です。
そんな息子が、突然、「ぽんちゃんもいつか死ぬの?」
って聞いてきたんです。

私は、少し間をあけて「うんと長生きしていつかは死ぬよ」と伝えました。
それを聞いて、息子はソファで首を下げ、静かに小さく泣き始めてしまいました。
息子に元気になってもらおうと
いつにもなくポジティブな自分を出して、
「死ぬってことは、嫌なことじゃないんだよ。生まれることも死ぬことも素敵なことだよ。」と伝えてみたんです。
そしたら、息子は私にぼそっと
「死ぬのが嫌なんじゃない。ただ悲しいから泣くんだ」って。

はっとしました。
私は、いつからか「悲しむ」ことを「悪」だと考えていたようでした。
親を悲しませないように勉強して、
親に悲しまれないように行きたくない学校へ休まず行って、
親に悲しまれないようにいい子でいました。
「悲しむ」にこういう使い方しかしてこなかったんだと気づきました。
きっと私が親よりも先に死んだら、
また悲しませてしまった。私はなんて親不幸なんだって思うんだろうな。と思います。

でも心のどこかで
悲しい時、誰かに寄り添ってほしかったし
一緒に悲しんでくれる人がいてほしかったんだと思います。
ちゃんと心の奥で悲しいの使い方を知っていたんです。

ちゃんと感情の使い方できていますか?

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