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「となりの億万長者」読書メモ

初版は1997年の本なので、結構古い本です。が、今読んでも色褪せない部分は多く、参考になります。

アメリカでは実は隠れ億万長者(資産1億円以上の人)はそこらじゅうにいて、質素なライフスタイルの人が多い。そういう人たちにインタビューしたり調査したりして、億万長者になる法則を見つけてみよう!という本です、

最近流行りのFIRE(Financial Independent Retire Early)にも通ずる内容でもあります。

答えとしての7つの法則です。

①収入以上の生活をしない
②資産形成のために時間を使う
③世間体を気にしない
④親からの援助に頼らない
⑤経済的に自立するよう、子供たちを育てる
⑥上手にビジネスチャンスをつかむ
⑦時代にマッチした職業に就く

突飛な答えは何もないですが、それをきっちり継続してやるのか、という部分で全然違ってきます。割と出来ている気がするので、改めて継続しようという部分ですが、いくつかメモです。

高級車や高価な服などの贅沢品に使う時間と、資産運用計画に使う時間は反比例する。

これは蓄財優等生(ちゃんと貯められる人)と蓄財劣等生(稼いでいるけど貯められない人)の医者の人たちの例です。

見栄や世間体を気にしすぎると資産は貯まりにくく、そこには時間をかけず、資産計画などをちゃんと考えると資産は貯まりやすいよ、と。

SNSなどで高級車、贅沢ライフスタイルなどをアピールして成功するノウハウ教えます!みたいなのは、それに引っかかった人たちから搾取を基本として、またそのハリボテを維持するために自分も無理をして、という人が多いんじゃないかと思います(そうであって欲しい)

さすがに40にもなってくると、そういったのにも憧れなくなってきましたが、20代前半でお金なくて、パッとしないと自分で思っていたら、そこに一発逆転をかけたくなる気持ちはめっちゃわかります。

まあ、そんなおいしい話は、ネット見てるぐらいでくるはずないので、その辺のリテラシーがあまりにも低いと搾取される側になりそうですが、、、

経済的にしっかりとした基盤を持とうと考えているなら、きっと実現できる。だが、よい暮らしをするためにお金が欲しいと思っているのなら、一生、金は貯まらない。

なかなか含蓄がありますね。なぜ、お金を増やしたいのか、といった原点を考える必要がありますが、社会には広告を通じて、もっとこれを買うと幸せになれる、これが幸せ憧れライフスタイルだ!と煽るのはいくらでもあるので、どう自分で管理できるは大事です。

収入以上の生活をせず、資産運用をしっかり考えて行い、世間体を気にせず倹約できればある程度のお金は貯まるかもしれません。ただ、仮に会社員であるのならば、一部の高収入サラリーマンを除くと、なかなか資産は貯まりにくいのが今の日本です。

例えば手取り1,000万の高収入サラリーマンだったとしても、その手取りは約700万。なんとなく頑張って家賃や食費、生活費全て込みで月30万で収めても、貯められるのは340万/年(めちゃめちゃ優秀な資産形成だと思いますが)

それを年5%で運用して、毎年340万を貯めてと考えると、10年それをやると4,276万。

十分といえば十分かもしれませんが、年1,000万の会社員は結構ストレスやエネルギーを使うのじゃないかと思いますし(そこまで会社員で稼いでないからわからない)、それを最低10年続けて、しかも結構節約して、と考えると、それに見合う資産なのか?とも考えてしまいます。

そうなると成功法則の⑥と⑦の上手にビジネスチャンスをつかむということと、時代にマッチした職業に就く、ということがますます大事に感じます。

どんなことがリスクだろう?収入源が1つしかないことだと私は思う。サラリーマンはリスクを背負っている。給料の出所が1箇所しかないからだ。ビル清掃会社はどうか。客が100社あれば、収入は100箇所から生じることになる。

1997年出版の本での内容なので、現代だと会社員のリスクがより高くなっているように感じます。でも不安、、、という人に対しての心構えも書いています。

・私は、自分で自分の運命をコントロールしている
・情け容赦ない社長のもとで働くことこそ、リスクというものだ。
・私はどんな問題に直面しても、逃げずに立ち向かい、解決に努力する。
・社長になる唯一の道は、自分の事業を起こすことだ。
・いくらでも収入は増やすことができる。
・リスクと困難のおかげで、私は毎日強く、賢くなっている。

日本というめぐまれた環境においては、リスクは取りやすいので、一体何がリスクなのか、落ちたとしてもどこまでなのか、などを考えた上でリスクをとっていくのも大事なように思います。

勇気とは、漠然とした不安感をはっきりと具体的な形に置き換えることを指す。勇気ある人々、起業家たちも、不安になることはある。だが彼らは不安感をどう扱えば良いのかわかっている。だから成功できたのだ。

良い言葉ですね。まずはしっかり不安感を具体的に考えることからかもしれないです。

僕は、31で会社員を辞め(東日本震災で実家が被災したので、それを手伝うため)、なんだかんだそのまま個人事業主、そしてなんだかんだ、法人設立、そして7期目、みたいなのが今ですが、だいぶ運がよかったのもありますが、会社員を辞める時にどこまで落ちる可能性があるのかを結構考えたことはありました。

仕事なくなったら、妻の実家に住まわせてもらって、、、月10万バイトでも十分暮らせる、、、とか。多摩川沿いのブルーシートの人たちの住居を見て、それもできるか、、、とか。

まあ、日本に住んでいて、見栄や世間体を気にしなければなんとかはなるな、とは明確に思います。

20年以上前の本ですが、現代も参考にできる部分は多かったので、さくっと読めて良い本でした(⑤の経済的自立させるように子育てする、は読み飛ばしてます)

ビジネスチャンスつかみたいなー。このあとは何がくるのだろうか、、、考えたい。





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