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「TIME SMART:お金と時間の科学」読書メモ

くつろぎながら生きていきたい。そのためには時間は必要、お金も必要。副題のお金と時間の科学というところに惹かれて読んでみました。タイムスマートな人間になりたい。昨日も同年代40オーバーのどうしようもない飲み友達と6時間ぐらい飲んでました。レモンサワーだけのはずで普通の飲み屋のはずなのに2軒で1人1万円超、夜中帰宅、朝起きたらダルさ全開、タイパもコスパも全部悪い、でもまた繰り返してしまいそう、、、

(sic)boyの歌を思い出しました。Last Dance。

渋谷で酒飲みたい。だりいことはしたくない。明日はきっと動けない。それでいい、それがいい〜。

タイムスマートな人間になりたい。

タイムイズマネーではなく、マネーイズタイムで考えよう。と。
その時点でお金持ちやエリート系の発想な感じがします。

今を犠牲にしてお金を稼ぐことだけに集中すると、あっという間に時間はなくなるから、お金至上主義はやめて、自分の時間も大事にしよう。
そんな感じでしょうか。

本書の中で具体的なタイムリッチになる手法など書いていますが、そこで得た時間を中身のない飲みであっという間に浪費してしまう僕には宝の持ち腐れの方法です。まあ、それでいい、いや、それがいい。

仕事は人生の意義の中心的源泉であるという考え方は何十年も前からあるけれど、仕事をアイデンティティの中心に据え、人生の目標にするという、大衆紙の記事で「ワーキズム」と呼ばれる考え方は最近のもので、盛んになりつつある。「ワーキズム」は「信者を求めて競う、最新の宗教だ」

仕事で自己実現!そんな夢を持っていた20代の頃もありました。40代になりました。くつろぎながら生きていきたい、と思っています。20代の僕からしたら「バカなの?」と思われそうです。

かつて仕事は目的そのものではなく、目的のための手段だと今より一般的に考えられてきた。人は生きるために働く。と。ところが今や多くの人が働くために生きている。

働くことは、家族や社会のためになっている。というのもあるので、自己肯定にも繋がるのでしょうか、働いていないと社会の役にも立っていないじゃないか、と。

忙しくしていれば、自分は何かに打ち込んでいて、不可欠な存在なのだという気がする。熱心に働けば(あるいは働いているふりをすれば)もっとお金を稼いで、大学のときからプランを立てていた完璧なキャリアパスを進み続ける助けになるかもしれない。

思い描いていたキャリアパス通りにいける人がどれぐらいいるのか分かりませんが、思い描いた通りにはいかないんだ、ということを実感したので、もう思い描くだけムダと思うようになってしまいました。将来のオレのことなんて知るか。と。

「人類の抱える問題はすべて、部屋に独りきりで静かに座っていられないことから生じる」ブレーズ・パスカル

深いですねー、座ってられない!ソワソワしちゃう。まあ、でもみんな静かに座っていたら、こんなに文明発達してないだろうからな、、、

手持ち無沙汰嫌悪。

くつろぎながら生きていきたい。そして、くつろぐことはこの地球にとっても必要なことだ。そう思うことで、手持ち無沙汰嫌悪を克服しました。

私たちは相変わらずお金を重視する(時間より)それは自分の時間の価値を過小評価し、今よりも明日の方がもっと時間が手に入ると自分に言い聞かせ(実際には手に入らない)日々の用件をこなすのにかかる時間を過小評価するからだ。

これはそうなんでしょうね。老後にやりたいことをやろう!と思っていても、老後には好奇心も薄れ、体力も減ってくるのだろうから、やりたい!と思ったことはその気持ちがあるうちにやった方が良いのだな、と最近思います。

人は幸福を生み出す状況を予知することも予測することもできない。
世界のどこか片隅にで幸運な瞬間にたまたま出くわすだけであり、富や名声をしっかりつかんでおくように、幸せな日々もぎゅっとつかまえておくものだ。ウィラ・キャザー

今を生きよう。そんな感じでしょうか。

幸せは奪うでも与えるでもなく、気がつけばそこにあるもの。そんな感じでしょうか。

いろいろ良いことも書いてあるので、面白かったですが、働きすぎのエリートサラリーマン向けの本という感じでしょうか。

年収と幸せの相関関係は800万ぐらいを超えると、お金の伸びほどに幸せは増えてこない、という調査があるようです。インフレ進むと1,000万ぐらいでしょうか。

逆に言えば、800万ぐらいまでは幸せと年収は相関関係にある、ということです。
年収200万の人がこの本を読んでタイムリッチだ!と思えるのならそれも良いですが、この資本主義社会では心休まらない気もします。

どれぐらいのお金と時間が自分にとって一番くつろげるポイントなのか。
そんなことを考えながら、読むと良さそうな気がします。

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