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#07 腓骨神経麻痺で地味に困った3つのこと


あくまで僕の場合ベース(重症ver)です。


重く受け止めてほしいのではなく、フランクに、

へー!そうなんだ!
って知ってもらったり

あー!わかるわかる!w
って共感してもらったり

できればと思い、綴ります。


最初に、

そもそも「腓骨神経麻痺」になると
どうなるのか。

読んで字の如く、
腓骨(ひこつ)神経が麻痺している状態なのですが、

爪先を上げる(背屈する)ことができなくなるので
下垂足という
爪先が垂れ下がった状態になってしまいます。

なので、スリッパやサンダルといった
かかとの無い履物は履けません。転びます。

また爪先を外側に傾けることができないので
踏ん張るチカラにムラがあり、
2ヶ月程トレーニングをした今でも
片足立ちは結構集中しないと難しいです。


大前提として

装具をしないと普通に歩くことは難しいです。

走ることやスキップをすることも
勿論できません。

集中的にリハビリをして約1ヶ月半経ちましたが
両足に同じだけ体重をかけても
ご覧の通り全く筋が出てきてくれません。
(見え易くする為に暗い画像にしています)

画像1


前置きが長くなりましたが、

今は慣れたことが殆どですが、
今回はこの状態になって(発症して)から
意外と難しかったことを3つピックアップして
ご紹介したいと思います!



ひとつめ

靴下を履くこと


これは最初笑っちゃいましたねー!

だって履こうとすると
足首がくねんくねんあそんでしまって
かかとから爪先にかけて両手で支えないと
履けないんですもの!笑

しかも最初は膝の手術をして
膝を曲げられない/曲げてはいけない状態
だったので、爪先が遠く、
とっても履きづらかったです!

経験してみたい方は
膝を一切曲げない状態で
靴下を履いてみてください
体が硬い方は尚更大変だと思います笑



ふたつめ

靴を履くこと


正直これは今でもできません!

僕は指のコントロールが
掴む方向にしか働かなくなり
掴む動作をしたが最後
自然と広がるのを待つか
強制的に広げるしかないので、
靴を履いてしまうと
指が丸まった状態から伸ばすことができず
そのまま歩き続けると激痛が走るだけでなく
最悪指の骨が折れます!

なので、かかとから指先まで
インソールを足裏にくっつけるような状態に
装具を改良していただき、
この問題を解決しています。

これは、素材や長さの微調整に
丁寧にPTさんが付き合ってくださったので
そのお陰で快適な歩行ができています。

※オーダーメイドで装具を購入すれば
この辺りも調整してくださいますが、
装具についての話は、また今度。

装具をしていないときは、上部画像のような
クロックス仕様のサンダルを履いています。

一度奥まで指を巻き込んででも足を突っ込み、
そこからかかとが丁度良くなる位置まで戻すと
指を伸ばすことができます。
上手くいかない時は
この動作を4〜5度繰り返して
指のベストポジションを探します。



みっつめ

感覚が鈍いこと


これを甘くみてはいけないです

一見すると痛みを感じなくて良さそうですが、
痛みを感じないということは
生物的に
死がそこに在っても察知できない
=死に対する危機感がない
=死が近くなる、のです。

僕の場合、スネの骨から外側半分の感覚が鈍く、
ふくらはぎ側と足首付近は殆ど感覚が無いので、
直視していないと
触れられたことに気付かなかったり
針を刺されても分からなかったりしました。

例えるなら、
歯医者さんの麻酔をずっとされているような、
ぼんやりと、腫れぼったく、歯痒い感じです。

気をつけて歩いていても
爪先が突っ掛かることは時々ありますが、
それでも足首を捻って痛いと感じたことは
一度もありません。

熱めのお湯をかけてしまっても
ただ皮膚が赤くなるだけで何ともありません。

ぶつけても
背負っているリュックをぶつけた時のように
一瞬痛い!と思ってしまいますが、
実際は全く痛くないのです。

酷い冷え性ですが
左足が寒いと感じることもなくなりました。

最初は半ば面白がっていた部分もありますが、
気付かない、ということは、
とっても危ないこと、なのです。



発症から1ヵ月は特に激しい痺れが出てしまい
ろくに歩くこともできなければ
5分立っていることもできず、
靴を脱ごうとすればより痛み、痺れて、
歩いたり立ったりした後は
何十分も足を休めてからでないと
靴や装具を外せませんでした。

体重をかけて歩き始めるようになると、
夜中に足を攣るような
激しい痺れと痛みに襲われ、
誰かのチカラを借りたり
薬を飲んだりしても解消することはできず、
起き上がることもできない時もありました。

今でもずっと立っていることは難しく、
ふらふらするように
左右の足に荷重を交互にかけていないと、
その場に止まっていられません。

朝目覚めて、動かない足を確認することが嫌で、
朝、目覚めることが嫌になり、
目覚めない為には、
眠らないように、
眠れないようにも、なりました。
(今は解消済み)


体質とか、アレルギーとか、持病とか、

自分だけが抱える「不自由」って

誰にでもあると思います。


初めて向き合った時は、

絶望をおぼえたり

恐怖に怯えたり

逃げ出したいのに逃げられなかったり

苦しみに飲み込まれそうになることも

あると思います。


でも人間って

お利口なのか、馬鹿なのか、

いつか、慣れて、忘れていくんです。

おぼえていくんです。

今だけの感覚もあるんです。

いつかなくなる感覚もあるんです。

つらいときは

つらさに溺れてもいいと思います。

でも、溺れて、這い上がるのは、

自分にしか、できません。

急浮上することもできるし、

ゆっくり上がってくることもでるし、

ずーっと潜っていることもできます。


これが綺麗事だと思った貴方は、

それでもいいと思います。

それが今の自分。


自分が何処にいたいかを確かめて、

変わることを少しずつ受け入れられたら、

呼吸すること、忘れないでね。




このサポートは、基本的に、僕の、お勉強や、成長の為に、使わせていただきます。 キモチと、キモチが、交われたら、、よしなに。