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【卒業について】個人的な想い


突然の報告となり、
なんとなく予想していた方も
驚かせてしまった方も
いると思いますが、

2024年01月31日をもちまして、
舞台芸術創造機関SAIを卒業しました。

公式からの発表はこちらをご覧ください。


ここでは、よりありのままに
僕の思考を綴りたいと思います。

この件に関して触れるのは、最初で最後です。
どうかさいごまで読んでいただけますと幸いです。

最近出逢った方にも
僕のきもちも
きちんと伝わるように
多少の思い出語りを含めつつ遺していきます。

SAIというか倉垣さんと出逢ったのは2016年、
翌2017年に所属、
メンバーとして約7年在籍してきました。

「ことばに表し難いなにか伝わるものがある」という
それまで舞台作品を通して出逢ったことのない感覚に惹かれ、
その理由が知りたくて、
今以上に未熟だった自分を成長させたくて、
栃木だけだった拠点を東京にも広げ
SAIメンバーとしての活動をスタートしました。

良くも悪くも現在の僕をつくったチーム。

いろんな局面を共にしてきました。

何があっても負けてたまるかと
ずっと喰らいついてきましたが、
コロナ禍より少し前から
SAI以外のセカイも知りたいという気持ちが強くなりました。

しかし、環境が、そして自分自身の心身の変化が
それを直ぐには叶えてくれませんでした。

緊急事態宣言の少し前から
約7ヶ月の入院生活(ほぼ幽閉生活)を送ることになり、
それなら「今の自分にできることはなにか」
「今の自分にしかできないものはなにか」と
チームに対しては
離れているからこそ貢献できるであろうことを考えて
言動に移してきたつもりでした。

でもそれも上手くはいかなくて
僕はどんどん離れていって
徐々に離れている時間が多くなりました

それでも僕は

SAIの作品がすきで

SAIのかっこいいスタイルがすきで

だからコロナ禍で「今できることを」と
タレント的な側面を見ることよりも
映像でもいいから作品が見たかったし
SAIという世界観を守ってほしかったし
そういうSAIに関わっていたかったのです。

その在り方がコロナ禍でどんどん変化していって、
変化は進化だから必要なのだけれど、
僕自身がその変化を受け入れられずにいました。

それでも、2020年03月、
僕の活休前ラストライブ(SAI BAR)で
【「いってきます」と「おかえりなさい」を交わす 】
という約束を
応援してくださる方と交わしたので、
それだけは守りたいと、
また板の上にSAIの俳優として立てるまでは頑張ろうと
僕なりに活動を継続してきました。

そして迎えられた2023年03月上演
「 変身 -METAMORPHOSIS 」

ここで僕の想いは決定的なものになりました

なんとなく帰ってきていて、
本格的に帰ってきて、
自由行動を経て様々な経験をしたり景色を見たりして、
ちっぽけな僕の一人旅を重ねて出した結論が、

「貴方の見たい景色が見たい」から
「僕の見たい景色が見たい」でした

だから僕はSAIを離れることにしました

僕だけがSAIの面影を追い続けちゃったのかな

バキバキキメキメなパンク集団

日常では憚られるような
ことばや声の代弁

人間の本性、根底、野生を剥き出しにする作品たち

そういった叫声をあげられることがすきでした


いちメンバーとして
そういうセカイや作品をこれから選ぶ
という選択肢もあったと思いますが

そこをがんばるよりも
もっと広く深く「演劇」というものに
触れたい、知りたい、という想いを実現させる選択肢を選びました。

結局このセカイに戻ってくる気もしているし、
なんだかんだ界隈で生息している気もするし、
全然違うセカイに旅立つかもしれないけれど、
自分の想いや欲望の赴くままに
暫くは活動していきたいと思います。

そのためのリスタート。

だからこそ、
脱退に際してイベントか作品をやろう
と言ってくださった倉垣さんの提案を断りました。

これでおわりではなく、
ここからお互いまたはじめていきたかったから。

「それなら次回作にゲストで呼んでください」
とお願いをしましたし、
今後全く関わりたくないとかそういうわけではないので
決別ではないことだけは覚えていてください。


数年間だとしても
SAIの常盤を愛していただけたこと
SAIの看板俳優って言ってもらえたこと
SAIを通して出逢えたこと
沢山の幸福をいただきましたし

今の自分をつくったのはSAIです

僕が受け入れきれなかったように
この1年の僕の変化や
これからの僕の変化を
受け入れられないSAIファンの方もいると思います

それもひとつと思っています

人間だから好みがあって
年齢や環境によって好みは変化する

それなら、ながいはずの人生の一時を
共に在れる限り在れたらいいねって思っています


一旦ここまでのSAIの常盤に関わってくださった貴方に
伝えきれない特大の感謝を。

そして、これからも見届けていただけますと幸いです。

最後に、すきなオフショを添えて!

湿っぽいのは嫌だ!
僕はここからまたはじまるのだ!

次頁、お知らせに続く!


このサポートは、基本的に、僕の、お勉強や、成長の為に、使わせていただきます。 キモチと、キモチが、交われたら、、よしなに。