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キオク ノ ソウコ

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想念安置場。 抽象と、具象の、狭間。
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記事一覧

かぞくの日常

彼女は、幼女と少女の狭間の子。 春をテーマに自由に絵を描いて、と伝えると、 桜の次に、女…

Miki Tokiwa
1か月前
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記憶、の、味。

かつての話。 取材で訪れたお味噌屋さんで 「甘酒にするとおいしいから 一手間かかるけれ…

Miki Tokiwa
2か月前
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迷走する一人称

自分で自分のことを称する時、 基本的には「僕」という。 それに対して 「僕っ娘なんだね!」…

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Miki Tokiwa
3か月前

何に願いを/何の願いを

ふつうの生活が送れているのに ここ最近 細やかな願掛け行動が多いことに気が付く 言霊が影…

Miki Tokiwa
4か月前
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黒、時々白で、グレーが笑ってもいいでしょう

新年のご挨拶もそこそこに、思考の羅列を。 絶望や恐怖の中にいる時、 笑えるなら笑っていい…

Miki Tokiwa
4か月前
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ストレージがいっぱいです

その立場になっていないからわからないこと なんて、きっと、殆どだ。 例えば、保健所にいる…

Miki Tokiwa
5か月前
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深海の展望台

いつの間にか染みついたルーティン 決まった曲を聴いて作品に向かう いつもなんとなくしっくりきて 繰り返し聴いているうちに マインドアップになっていたことから 少し前から意図的に でも直感的に 組み込んでいた 今回 はじめて 一発ドンピシャ これだ 根底に戻してくれる気がする 迷子の冒険は こわくて 豊かな景色

段ボールは敵

おっきなダメージもだけれど ささやかなダメージが 意外と抉られ続けるものなのよね 愈々は…

Miki Tokiwa
5か月前
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【夢界雑記】再生か、転落か

こんな夢をみた。 そんな語り出しが似合うような、 似合わないような、そんな夢界。 逃げ込…

Miki Tokiwa
1年前
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キヲク #021

ただ雨音に 浸るのです そうして 珈琲を 口に含んで 少しだけ ぼーっと するのです こ…

Miki Tokiwa
3年前
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キヲク #020

しずかに、 しずかに、 音を立てぬよう、 進んで幾年 しずかに、 しずかに、 音を立てて…

Miki Tokiwa
3年前
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キヲク #019

そっとしておくことが さいわいと成ることもある 人知れず 静かに 苔生す森となり いつか…

Miki Tokiwa
3年前
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キヲク #018

冷め切って 青 溶け込んで 黒 どこまでも どこまでも 冷たくて 白 見上げると 赤 歓…

Miki Tokiwa
3年前
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キヲク #017

厭な懐かしさ 過去 近付きたくて 近付けなかったものたち 1桁の自分 注がれることば 矛盾する感情 近付きたいのに 近付けなかった 現在 厭な喜び 現在 近付きたかったものに 遂に触れた筈 だけれど 綺麗な嘘を 重ねられなくて 出逢ってはいけなかったと 知る いつか いつか いつものセカイ だけれど 少し異なるセカイ 護っていたのに 護られていた その柔らかさに 触れて 固めて 追いかけた もう戻れない 夢界 備忘