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脳梗塞になりました/4。スペインの医療事情

なお、今回の入院、特別な費用は一切かかっていません。
全て社会保険でカバーされているのです。救急車も、検査も、診療も、入院も全部。今回かかった費用は毎日来てくれた旦那のタクシー代、帰宅時のタクシー代くらい。助かります。
社会保険のシステム上、医者にいくのは全て担当の一般医を通してからで、日本のように腰が痛いから整形外科、肌にブツブツができたから皮膚科に、とすぐに専門医に診てもらうことはできません。まずは地区の医療センターで一般医に診察してもらいそこで必要だと判断されて初めて診てもらえるのです。怪我や急病の時はもちろん別ですが、一般には電話かけてネットで予約を取っていく形。薬は電子処方箋で、保険のカードを薬局に持って行けば処方された薬が受け取れます。薬代はかかります。
入院中、病院では1日1回、午前中に専門医の診察があり、私の場合は体の動きや視野のチェックなどをしてくれました。看護師さんはお薬を配ったり、一日2回の検温と血圧チェック、毎日のシーツ取り替えとベッドメイクや下の世話などは主に助手さんたちのお仕事のようでした。そのほか、ベッドからベッドなど移動専門の人がいたり、お掃除専門の人もいたり、きちんとシステムができていて機能しているという感じでした。もちろん、皆いつも忙しそうで、特に夜は人数が少ないので、トイレに行けるようになっても、見守りが必要な時は夜はおむつにしてくれと言われたりとかもありましたが、救急にいた時、ティッシュを頼んでも全然誰も持ってきてくれず30分経過とか普通にあったことを思えば天国。
同室のずっと眠ってらっしゃるお婆さまも毎日、体を拭いてもらえ、体位交換もあり、また点滴やチューブでの栄養や水などにも気を配ってくれているほか、毎日ではないですが、理学療法士さんがリハビリのやり方を尽くそいのご家族に指導したり、とすごくちゃんとしてました。


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