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風景旅行その1(沖縄へ)

僕は学生で時間だけは腐るほどある。
ちょうど春休みで、前々から沖縄に行ってみたいと思っていた。
そして何より、バイクで沖縄中を駆け巡ろうと決心していた。
長崎から天草経由で鹿児島へ、そして港からフェリーで26時間かけて那覇へ。
移ろい行く風景を楽しむには十分すぎる時間。でもぼーっとするのは何の苦痛もない。何もない時間こそが心地いい。そんなこんなで那覇港到着。

そして宿へそのまま向かった。といっても港からでバイクで2,3分の「うみかじ」というホステル。一泊1500と安く、昨今シラミが世間を賑わせているなか不安はあるが噛まれることも旅の醍醐味だと思うようにした。以降この場所を拠点とした。

まず最初は那覇周辺を散策した。
なんだか観光地すぎる。そんな感想しかなかった。
特に「国際通り」周辺は観光客だらけ。売っているものの観光客向け商品。
地元の人はこんなところきっとこ来ないだろうなと思いながら歩いてみる。

しかし建築に目を通してみると、外装が軽やかでリズミカル。
気候的条件が違うと建築の外観も当然異なる。
ただの外観という意味以上に、構造や環境、あるいは文化歴史など他の文脈と一緒に語ろうとしている。だから形式は似ているけど、ちょっとずつ違う。

あゆみを進めていくとアーケードのある市場に着いた。あたりは飲み屋で賑わっている。この市場がある道路は自分の好きなように使っている。というか路駐し放題な様子。植木鉢なんか起きまくってみんなが公空間にはみ出しまくっている。
本土では見られない自由さ、沖縄人の公共に対するおおらかさも感じた。


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