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RME ADI-2 DAC FSを購入して最高の音楽体験を手に入れた

タイトルは吊り気味。

ひょんなことで10万円ほど好きなガジェットに注ぎ込んで良い権利を手に入れたのでRME ADI-2 DAC FSを購入しました。

このRME ADI-2 DAC FSの購入レビューでもしていきます。

RME ADI-2 DAC FSの購入前の構成

こちらの記事でも紹介していますが、RME ADI-2 DAC FSの購入前はオーディオインターフェースとしてAudient ID22、サブウーファーにTannoy TS10、メインスピーカーにTannoy Gold5という構成にしており、ケーブルにはCANARE SPC03-B2-SA ORANGEとSPC03 REDを利用していました。

接続としてはメインのマシンであるMac miniからUSBでAudient ID22を接続し、そこからTannoy TS10とTannoy Gold5に接続する形です。


これで特に大きな問題があったというわけではありません。ただ、上のランクのオーディオ機器を試してみたかったというのが主な購入動機です。

強いていうなら利用しているHDMIスイッチから音声を分離して光入力でAudient ID22に入れて、そこからMac mini上でSonerworks Reference4でバランスを調整してスピーカーに出力したかったのが、Audient ID22でInternal Clock以外を選択するとSonerworks Reference4が強制的にClockを戻してしまうという問題がありました。それなら入力と出力分けれると自由度上がりそうということでUSB DACを購入しました。

ついでに言えばスピーカーを変えても環境が劇的に変わりそう!という期待もありましたけどTannoy Gold5の見た目と音が好きすぎて他に変えるという選択肢を選ぶことができません。Tannoy Gold5が本当にカッコ良すぎる!!

RME ADI-2 DAC FSの開封

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本体と付属品として電源ケーブル、USBケーブル、リモコン、CDと各種マニュアルになります。

このマニュアルがなかなか読み応えがあってとても面白いのでおすすめです。使い方だけではなくなぜこの機能があるのか、どういう問題に対してどういう解決方法を選択したのかという話がのっており読んでいてとても楽しくなれます。

RME ADI-2 DAC FSの購入後の構成

今回手持ちのケーブルで配線できなかったので、合わせてBelden 88760のXLRケーブルも購入しています。

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こちらを使用してMac miniからUSBケーブルでRME ADI-2 DAC FSを接続し、XLRケーブルでTannoy TS10、Tannoy TS10からまたXLRケーブルでTannoy Gold5に接続するようにしました。

接続のしかたを変更したのは前々から変えようと思いつつ、配線をやり直すのが面倒だったのでよい機会だしということですね。

ただ、純粋にRME ADI-2 FS DACの性能を測るなら、まずはそこだけを変えるべきだったかなとちょっと反省しています。

RME ADI-2 DAC FSのファーストインプレッション

正直に言いましょう。ファーストインプレッションとしては何が違うの・・・?というのが正直な感想です。

視聴にはAmazon Musicの通常の曲、HDの曲を中心に行い、Audient ID22と出力を切り替えながら視聴しましたがさっぱり違いがわかりませんでした。

これの要因として考えられるのは
・Audient ID22が想像していたより優秀だった
・Tannoy Gold5ではこの違いを出せるほどの性能がなかった
・自分の耳が違いを聞き分けれるほど優秀ではなかった
のあたりかなと考えています。

自分の耳でわからないならSonarworks Reference4で計測です。前がAudient ID22。後がRME ADI-2 DAC FSになります。

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低音の差はサブウーファー周りの設定が煮詰めてないための差になります。100Hzから10kHzにかけてRME ADI-2 FS DACの方がより安定しているようにも見えますが計測誤差の範疇だと思っています。

ただ、128,000円出してこの結果は悲しい・・・というのでいろいろな曲を聞いたり、設定いじって見えてきた違いはこの辺りになります。
・Amazon MusicのUltra HDだとRME ADI-2 FS DACの方がより生っぽく聞こえる
・定位感がわずかにRME ADI-2 FS DACの方がより定まる。というかAudient ID22がわずかにボケる感触がある
・女性ボーカルの高音の抜け感(?)がRME ADI-2 FS DACの方がよく聞こえるかもしれない
と感じてはいますが、正直プラシーボ効果かもしれません。

関係ないけど会社のチャットで違いがわからない!!って言ってたときに紹介してもらったビリー・アイリッシュのwhen the party's overという曲はめちゃくちゃよいですね。

今では1日1回はかける最高に好きな曲です。

RME ADI-2 DAC FSの買って良かった点

期待していた音質の向上はそこまで感じれませんでしたが、それじゃあ買って失敗したかというと実はそこまで失敗したとは思っていません。(泡銭だったしというのもあるけど)

では、どこが良かったかと言うとまずはラウドネス機能です。

これは音量による聞こえ方を調整してくれる機能で、例えば日中で聴けるボリュームでも夜間帯には騒音の兼ね合いで下げなければいけないときがあります。
こういったときに普通に下げてしまうと低音や高音などがすぐに聞こえなくなってしまい、何だか全体的に軽い印象を受けて残念な感じになります。それがこのラウドネス機能を使うと下げたときに低音や高音をブーストしてくれるため全体の印象を維持したままボリュームを下げることができます。

次に良かったのがAudient ID22では周波数を切り替えたときや、出力デバイスの変更時など何か操作したときに「ブッ」といった嫌な音がよくスピーカーから出ていました。これがRME ADI-2 DAC FSではほぼなくなったことが地味に嬉しいです。

他にもヘッドフォンで利用するクロスフィード・エミュレーション(これは期待したほどではなかったけど)や、見た目のかっこよさ、各種入出力の位置、操作の気持ち良さなどなどAudient ID22では不満というほどではないけど、地味にアレだったところが改善されているというので、これはよいUSB DACだなぁとしみじみと感じています。

RME ADI-2 DAC FSの問題点

明確にRME ADI-2 DAC FSで問題になっている箇所があります。Sonarworks Reference4と相性が本当に悪いと言うことです。

これはSonarworks Reference4 v4.4.5では48kHzより大きいサンプリングレートを選択すると常時プチプチノイズが入ります。48kHz以下にしてもたまにプチっとノイズが入ります。
最新のv4.4.7にするとどのサンプリングレートでもノイズが入り完全に利用できなくなるという問題があります。

また、Sonarworks Reference4では192kHzまでしか指定できず、RME ADI-DAC FSの最高のサンプリングレートである768kHzが指定できないという問題もあります。(まぁそれ再生する音源と機器があるかと言われるとないけど)

部屋の配置上どうしても調整が難しいというのもあり、Sonarworks Reference4は外したくないけど・・・というので中々悩ましい問題です。Sonarworksさん早く直してくれないかなぁ。

RME ADI-2 DAC FSの総評

総評としてはAudient ID22の優秀さを再認識したというのが最初にきます。Audient ID22からRME ADI-2 DAC FSに切り替えて128,000円出すのはコスパが悪すぎじゃないかなーとは思っています。

ただ、これはスピーカーが足を引っ張っている可能性は否定しきれないので、よいスピーカーを使っていれば128,000円の価値はあるかもしれませんね!

私個人としてはコスパにあうかと言われると肯定はできないけど、買って良かったかと言われると買って良かった!!と思える商品でした。たぶん初めてUSB-DAC買うとか、安いのから買い換えるという方がいれば素直にRME ADI-2 DAC FSをおすすめしていきます。


今回の購入でサウンドハウスに12,800ポイント付与されるのでこれで何を買おうかな!!!

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