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台北のホテルで二週間の隔離生活を味わう

導入

今回は台湾のホテルでの隔離期間の様子をご説明しております。コロナの影響で長らく日本に帰っていなかったのですが、一月中ごろから一月ほど日本に帰っておりました。二年半ぶりの一時帰国で。前回の動画では、その時の、台湾から日本に帰る様子を説明しましたが、今回の動画では、日本から台湾に入るまでの様子や 隔離期間の生活について説明してゆきます。

下のYoutubeのサイトにその時の様子を収録した動画があります。ご参考ください。

日本から台湾は距離だけみれば非常に近い場所にあります。なので、飛行機で移動して台湾に入るまではそれほど時間はかかりません。しかし、私が台湾に帰った時はコロナ対策のため、長い隔離期間が設けられていました。なので、台湾に入れても直ぐに自由にあちこち動けるようにはなりませんでした。まず、最初の2週間は隔離旅館で誰とも合わず過ごさなくてはなりません。そして、そのあと、さらに一週間の自主隔離期間があります。この非常に長い隔離期間がとてつもなく退屈な時間になることはわかっておりました。しかし、台湾に帰る日程もきまっていましたし、そもそも、帰らないと私の仕事、つまり、研究を続けることが出来ません。なので、粛々と、帰る準備を進めます。

空港

そして、台湾に帰る日がやってきました。妻の運転で空港に向かいます。日本の空港ですが、人がほとんどいませんでした。コロナ禍の前は、いつも長蛇の列でしたが、どこにも並ぶ必要がありません。免税品店もほとんど閉まっておりますし、搭乗ゲートに向かうシャトルにも人は殆ど載っていません。

飛行機内

日本に来た時と同じように、台湾に帰る、飛行機の中もガラガラです。殆ど貸し切り状態ですね。機内食を食べたり、まどの外の雲を実て時間を過ごします。

台湾到着

おかげさまで、無事、飛行機が桃園国際空港に到着しました。当然、来た時と同じように、コチラの空港も殆ど人が居ない状態です。さて、無事、荷物を受け取って受け取って、税関を抜けて、外に出ていくわけですが、自由な行動は許されていません。なので、ひたすら、コチラの係の方々の誘導に従います。まずは、屋外のPCR検査場に向かいます。そして、唾液サンプルを係の方に渡し、肩にこのようなシールを貼ってもらいます。そのあと、目的地別にわけられた、タクシー乗り場にむかい、指定されたタクシーに乗に載ります。そうすると、運転手さんが直接、予約してあった隔離旅館に送ってくれました。一定の基準を満たしたホテルが隔離旅館として使われているみたいなのですが、各地域にそれほど数は無いので、運転手さんも迷うことなく、送ってくれました。

隔離旅館到着

さすがに二週間過ごす環境があまりに酷いといけないと思いまして、事前にそこそこ良い感じのホテルを予約しておきました。実際、部屋が非常に清潔で快適な隔離生活が送れそうな感じで安心しました。これから二週間、ここで過ごすことになります。ホテルのロビーでは初日の食事と体温計が渡されました。これで、これから、毎日、体温をはかることになります。今日はこのお弁当を食べて眠ることにします。

隔離旅館到着後の映像が流れます

隔離期間中のコロナ対策

そして、翌朝、スマートフォンにメッセージが送られてきました。CDCからの連絡です。ザックリ説明すると「異常がなければ1,熱や鼻水があれば2,それいがいは3を...」といった健康状況確認のためのメッセージでした。これに毎朝、答えていくことになります。そのほか、外国人担当の警察の方と電話でやりとりしたりしました。あと、ホテルのロビーともLINEを介して要望をつたえることになります。ミネラルウォーターの補充してほしかったり、替えのバスタオルが必要な場合などの連絡などですね。こういった連絡すべてを、完全に人と合わないようにする手だてが彼方此方になされています。

なので、義務づけられた、抗体検査も自分で一人でやることになります。日本で既に一度経験済みなのですが、鼻の奥深くに棒を突っ込むというのは何度やってもなれません。食事も部屋の前の小さな机に置かれるようになっており。食事が置かれたらコッソリととりに行くような感じです。

食べ物

ありがたかったのは、出てくる、料理にバリエーションがあったことです。朝食はサンドイッチやハンバーガなど簡単なものでしたが、昼食と夕食には台湾の料理だけでなく、東西いろいろな世界の料理が出てきました。おかげで、この隔離期間の間で、2キロ近く太ってしまいました。

時間をやり過ごす

食事、検温、健康状態の報告、そして、時々、抗体検査をする。これら以外には特にやることがありません。なので、研究の計画を建てたり、自主学習や読書をするなどして、隔離期間を有効活用しようとしました...

…とは、言っても、やっぱり退屈ですよね。生活空間は快適で、食事にも問題はありません。しかし、毎日ノートパソコンのディスプレイを眺めたり、本を読んだりするだけでは、あまりに変化がありません。時々、窓の外に目をやったりして、気分転換をはかりますが、やっぱり、予想していた通り退屈な時間を過ごすことになります。

最後のPCRチェック

さて、隔離期間も終盤に差し掛かってきたころで、ロビーから呼び出しがかかりました。CDCのバスがホテルの前に来た様です。最終のPCR検査のためのサンプル採集を行うためですね。外に行ってみると、確かにバスが止まっていました。とりあえず、係の人の指示にしたがって、サンプル採取をしてもらいます。おかげさまで、最終のPCRテストの結果が陰性だったようです。首尾よく、隔離旅館からでることとなりました。うれしい気持ちと、同時に、この部屋から出ていくのが名残惜しいとも感じられました。さすがに、2週間も居た部屋ですので少し愛着を感じたのでしょう。不思議な感覚です。

宜蘭に戻る

さて、移動ですけれども、まだ、完全に自由になったわけではないので、公共交通は利用できません。なので、タクシーで移動することになります。そのあと、自宅で隔離期間をすごし、そして、やっと、晴れて自由の身となりました。

今回のホテル代の費用について動画でご覧いただけます。

費用

ちなみに、今回のホテル代ですが、後日クレジットカードの請求額を確認すると結構大変なことになっていました。二週間のホテル代が55500台湾ドルです。日本円に換算すると... えーと、この動画がアップロードされている2022年の春ごろのレートだとだいたい20万円ということになります(高っ)。

さらに付け加えると、所属機関からの金銭的なサポートはありません。一般の台湾企業と違って公共政府機関なので手続き上複雑なところがあるのだと理解しています。

まとめ

なので、今回の帰国はけっこうな出費になりました。

しかし、見ていただいた通り、ホテルでの生活はそれなりに快適でしたし、なによりも日本から無事台湾に帰これたわけですから良かったとしましょう。

関係者の皆さま、ありがとうございました。

そして、最後までお付き合いいただいた皆様。誠にありがとうございます。この記事が少しでもお役に立てば幸いです。
それでは、また。

参考サイトなど

最新の詳しい情報は台湾の衛生福利部疾病管制署で。
For the latest detailed information, visit Taiwan CDC.
https://www.cdc.gov.tw/




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