見出し画像

(難題提示)「赤と黒」クロの白とシロの黒「青と白」

あなたは黒に導かれてシロとして生まれてきたのか

黒として輝くために

それとも白に導かれてクロとして生まれてきたのか

白として輝くために


クロは生まれてから終わりのときまで、
白に至る旅を続ける

おなじように、
シロも最期のときまで、
黒を目指して歩み続けるのだろう

ところでクロが目指す白と、
黒に至るシロは同じものなのだろうか?

おなじように、
シロが目指す黒は、
クロと同じものなのだろうか?



まっさらのキャンバスにむかった幼い私のワクワクに対して、
描きたい絵の構想や、
そのために必要な色、
必要な色へ混ぜ合わせるために必要な色、

そんなものたちが入り込めるはずもなく、

混ぜて

混ぜて

混ぜて混ぜて
混ぜて混ぜて混ぜて
混ぜて混ぜて混ぜて混ぜて

混ぜて…

そうしてどうしようもなくなった「クロ」に、
私は諦めて次の遊びを探し始めるのだった


たとえばそんな、どうしようもなくなった「無」としてのクロと

黒曜石の輝きは同じもの?



窓を開けると広がる白銀の世界、
足跡をつけることすら憚られるような雪景色と、
陽の光を反射して視界を奪うホワイトアウト、
そうして立ち竦むしかなくなるような、
「無」としてのシロは

クロを再生するために長い時間をかけて大量の色を足し続けて至った白の、目には目には見えない輝きと同じものなのだろうか?

無としてのクロと輝く白
無としてのシロと輝く黒

あなたは黒に導かれてシロとして生まれてきたのか

黒として輝くために

それとも白に導かれてクロとして生まれてきたのか

白として輝くために

ところで黒の反対は白? 
おなじようにクロの反対はシロ?


黒飴を砕く
破片が机に飛び散る
それをかき集めて
再び砕く

砕く

砕く

砕く砕く
砕いて砕いて
砕いて砕いて砕いて

砕いて…

そしてできた黒砂糖の色は決して黒とは言えず、
むしろ赤っぽい

つまり、黒の反対は赤で

クロはどれだけ頑張っても赤にしかなれない

おなじように、

シロもどれだけ焦がれようと青にしかなれない



そうだとしたら、
私たちを導いたあの黒や白は、
一体どれほどの道のりを経てそこに至ったのだろう?

そのような「境地」がこの世界にはあり得ることを知って、私は胸の高鳴りを抑えることができなくなるのです

あなたはどうでしょうか?

もしあなたもそうだとしたら、

あなたもきっと「加速」させることを是とするのだろう

そこで私はあえて「止まる」ことの大切さを伝える

「加速」こそが、
それのみが正しいと錯覚してしまわないように

ゆっくり進むからこそ受け取ることができる「プレゼント」や、


そして不自由の中にある「新しい」を見失ってしまわないように


この世界にはシロとして生まれてきた者と
クロとして生まれてきた者がいる
この記事の意味を理解できずとも、それらを知っているだけで変わることが多くあること

難題提示でした

最後まで読んでいただきどうもありがとうございました


▽関連

カガヤキサマ

この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?