8/1-5考察と8/8-12展望
今週もお疲れ様でした。
【8/1-5考察】
〜〜〜〜〜〜ISMと雇用統計〜〜〜〜〜〜
まず月曜製造業は予想やや上振れも低水準。
加えて入荷遅延や価格データが低下しインフレ鈍化基調も見られました。
つぎに水曜サービス業ですがこちらは予想前回を上回りました。
また製造業と同様に詳細データでインフレ鈍化が示されました。
どちらも直近の景気後退懸念を和らげる内容だったのですが、市場は結果的に大きく反応せず小動きとなりました。
むしろ間の火曜日に米高官のタカ派発言(FOMCパウエル議長の火消し)が相次ぎ金利上昇ドル高で直近の流れの巻き戻しがスタート。
本当に相場ってどこで動き出すか分かりませんね。
そして様子見の木曜を経てメインイベントの雇用統計となるわけですが、
こちらは予想前回大幅上振れのサプライズでしたね。
これでほとんど火曜と金曜の値動きで
先週までの値動き(金利低下-ドル安-円高)から
反発(金利上昇-ドル高-円安)する形となりました。
〜〜〜〜〜〜米株〜〜〜〜〜〜
結果としては三週連続の陽線。
前述の内容通り火曜と金曜でマーケット全体の相関に合わせ株安基調となったものの、下げ幅がかなり限定的で底堅さを感じさせます。
〜〜〜〜〜〜ドル円〜〜〜〜〜〜
ドル円は大きく下髭をつけ陽線となりました。
週初先週までの流れのままオーバーシュートしたものの130円台から
米高官たちのタカ派発言をきっかけに反発し雇用統計を経て135円台まで
回帰する激動の値動きとなりましたね。
またこの上昇の中で今週のトピックの一つである
ペロシ議長の訪台問題により上げ渋りや短期的な下落が起こりました。
現状マーケケットに対しての影響は限定的となっていますが、少なくとも来週いっぱいくらいは余波として米中間に動きがある可能性もありますので注視していきたいと思います。
〜〜〜〜〜〜マクロテーマ状況〜〜〜〜〜〜
◆景況感-好転
◆物価先高観-フラット
〜〜〜〜〜〜要点〜〜〜〜〜〜
○金利→⬆️火曜、米高官発言と金曜、雇用統計で大幅上昇
○米株→⬆️三週連続陽線で節目ゾーン
○原油→⬇️原油在庫増加もあり直近レンジ下限下抜け
○ドル円→⬆️週初130円台から135円台復帰で引け
○ドルは金利と相関し上昇、円は金利と逆相関で売られる
【8/8-12展望】
〜〜〜〜〜〜トレード目線〜〜〜〜〜〜
USDJPY→134付近まで押し、買いが入る様であれば検討
↑直近大きな下落を作った背景である景気後退懸念が、雇用統計である程度打ち消されたことを考えると、損切りラインを明確にした上でしっかりロングを狙っていきたい所です。
ただし米CPIが近づくにつれて見送る可能性も視野に入れていきます。
他DXYやクロス円などはドル高円安基調でしっかり反発を見せてきましたので米CPIまでは様子見とします。
米CPIでドルに方向感が出てくれればドルストの狙いを定めていきたいところです。
〜〜〜〜〜〜米CPI〜〜〜〜〜〜
今週はこちらに注目が集中しますね。
予想値やマーケット参加者からも若干弱目の数字がイメージされていると感じられます。
となると高い数字が出てきた時のサプライズ感は強そうです。
金利上昇-ドル高-円安が加速する流れが想定できますね。
一方予想一致やや若干下回るくらいでは
金利低下-ドル安-円高となるものの限定的な値幅ではないかと想定しています。
(大きく下回る場合はこの流れが加速することになると思いますが、可能性として低いシナリオで捉えています。)
〜〜〜〜〜〜米株〜〜〜〜〜〜
直近のモメンタムVSナス先13,000-13,500の節目攻防と見ています。
こちらも勿論CPI次第ですがサプライズでCPIが上振れした場合にどれ程
下がるのかに注目しています。
それでも下げ幅限定的であれば少なくとも8月中は堅調に推移しそうかなと。
〜〜〜〜〜〜原油〜〜〜〜〜〜
今年二月からサポートとして機能していた直近レンジ下限を下抜けしてきました。
在庫増加が下落を加速させた一方でOPEC+小幅増産や景気後退懸念の緩和は上昇材料となれませんでした。
ここ最近の弱さは顕著でインフレ鈍化観測を支えていますが、さてCPIはどうなるかといったところに繋がってきますね。
原油上昇で物価高懸念
原油下落で景気後退懸念
が連想されどちらにしても現状の大きなテーマと紐ずいてきますね。
〜〜〜〜〜〜要点〜〜〜〜〜〜
○ドルは上目線→DXY節目で反発はできたがそこまで力強いわけではなく上値は重い印象、利上げ観測や景気動向からも大局ドル高は継続
○米株は上目線→大局下目線だが直近の力強さは尊重せざるを得ない、米CPI上振れた場合の下げ幅は大注目
〇注目イベントは水曜米CPIと金曜ミシガン大期待インフレ
それでは良い週末を。
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