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ゆめにっき、死にかけの角砂糖

 夢を見ました。

 角砂糖に生まれ変わっていました。

 といっても、死にかけの角砂糖です。

 私は白くて金ぴかに縁取られたシュガーポットの中からはもう追い出されていて、ティースプーンの上でぼんやりと紅茶の水面(?)を見つめていましたから。

 ティーカップの底まで明るく見えるガーネットの泉は、何故かどこまでも深く続いているように思えてなりません。

 確かこのままゆっくりと紅茶に入れるのよね、とのんびり考えていましたが、ふいにスプーンがひっくり返され、私は紅茶へと叩きつけられて死んでしまいました。

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