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阿弖流為の郷へ

岩手県奥州市へ行ってきました
アテルイに会いに!

8世紀末から9世紀初頭に陸奥国胆沢(現在の岩手県奥州市)で活動した蝦夷(えみし)の族長とされる。史実にはじめて名前がみえるのは、古代日本の律令国家(朝廷)による延暦八年の征夷のうち巣伏の戦いにおいて、紀古佐美率いる官軍(朝廷軍)の記録中である。その後延暦二十年の征夷が終結して胆沢城造営中の坂上田村麻呂の下に盤具公母禮とともに降伏し、田村麻呂に伴われて平安京付近に着くものの、公卿会議で田村麻呂が陸奥へと返すよう申し出たことに対して公卿達が反対したため、平安京の地を踏まずに河内国で母禮とともに斬られた。
               (Wikipediaより)

古代東北の蝦夷の族長
古代日本の朝廷と戦い抜いた英雄です

20年にも渡る戦いは小説や演劇にもなっていて、私もアテルイを知ったのは歌舞伎の舞台を見たからでした(そんなものです)

さて!

奈良から平安にかけ、大和朝廷が勢力を広げる為に北に設けた拠点のひとつ、胆沢城跡へ行きました

門のみ復元されています
あとはもう田んぼ!
でもね、この風景がむしろ当時を想像しやすかったんです
この平野で遠くの山を見ながら暮らしていたんですね

ここも城跡
堀など当時の様子を復元しています
予想より広い印象

戦いの舞台と思うと切なくなりますが

それにしても、市の力の掛け方がなかなか凄いんですよ
iPadを貸してもらえるのですが、ちゃんとアテルイと坂上田村麻呂が出てくるんです
何も言わずにどこか行っちゃうんですけど…
胆沢城もCGで再現されて「おおー大きいー!」と実感できました 

そして全体的にアテルイ寄りです
坂上田村麻呂も英雄なはずですが、完全にアテルイ寄りです

そして、ちょっと街中へ行くと

公園にアテルイ像が
縄文&アテルイリスペクト!という感じのオブジェですね
これ、たぶん目が光ります

さらに

古代東北の英雄!
ここはアテルイの生誕の地、跡呂井地区の神社です

公園にもなっていて、子供たちが日頃遊んでいるそう(誰もいませんでしたが)

地域のお祭りもここからスタートするみたいですよ

段々、皆さんのアテルイ大好き度に泣きそうになってきます


しかし観光程度で見られるのはこのくらい
1200年前の事だし、やはり、負けた側だという事
直接的なものは残っていないのです

残るのは、残したい人の気持ち

小説になったからとか、判官贔屓だとか
邪推することもできますが
なんとなく、そうじゃない気がするんです

圧倒的に少数で戦い続けたこと、物凄く強かったこと…アテルイを英雄とするには色々とありますが

私も北海道生まれなのでなんとなく分かります
同じ場所で生まれ育つと分かる気がするんです
「この場所で夏には何をして、冬には何をして…自然とともに生きていました」
「ここは聖地とされていました」

だよねー!と共感しかないんですよね

かなり当時とは違うでしょうけど、同じ場所ですから
そうして生きていた気持ちが分かるんですよね
何月のあそこは本当に綺麗だし、何月のあそこは雪が多くて厳しいもんね、と
私もここが好きだよ、と

そうしたら、ここを守る為に戦ったアテルイは
そりゃあ英雄ですよ



そういえば
奥州市よりさらに北の北上市の市民憲章が凄いです

あの高嶺
鬼すむ誇り

その瀬音
久遠の賛歌

この大地
燃えたついのち

ここは 北上



格好良い…!
鬼すむ誇り…!

見所の多さに比例しない、その思いをひしひしと感じた旅でした



ちなみにちなみにですが
歌舞伎でのアテルイはこんな感じです
内容は結構ファンタジーです

アテルイも坂上田村麻呂も格好良すぎ

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