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都市計画学会大会の話

今年の都市計画学会は、初めての大会(今までは論文発表会のみだったのを拡張)ということで、しかも、大阪で開催というので、久しぶりに参加しました。

学会といっても、フィールドはまち、都市などで、大学の先生とぼくらの仕事の垣根も、そんなにはっきり分かれているわけでもありません。ただ、仕事ではなかなか考えないテーマに触れられる、いい機会でもありました。

都市計画で重要なテーマであっても、それが仕事になるかどうかはまた別の話で、社会的に課題になっていることは、仕事として、プロの力がいる場面も生まれますが、例えば線引き制度※をどうするか、という話は、仕事にはならない。それだけ、目先の課題に追い回されているということなので、もっと視程を遠くに設定することができる、根源的な問いを考えることができる、そういう時間でもありました。

※線引き制度:都市を市街化する区域と市街化を抑制する区域に区分する制度。

同時開催されたシンポジウムでは、都市計画法の50年、100年を展望してということで、線引き制度から立地適正化計画※も含めた都市計画のあり方を考える、というものでした。

※立地適正化計画:都市の機能(商業、居住、医療など)を適正な場所に計画的に配置するための計画。平成26年に新しく創設された。

普段、暮らしているぶんには、全く考えることもないし、知らなくても全然生きていけるものですが、実は、まちの形や中身、暮らしに深く関わる(基盤になっている)ものでもあり、でも、その制度や仕組みにいろいろとひずみや対応できないところができてきていて、さぁ、どうする?という問いかけでした。

上で書いたように、しばらく、そういった仕組み、法制度などの話から遠ざかっていた(興味を失っていたわけではなく、現場でそういった仕事をする機会が減っていた)のですが、これはこれで大事なプランナーの仕事ではないか、と思い直しました。

詳しい内容は、別の記事で。・・・なるべく簡単な言葉で書こうとしていますが、難しいかなぁ。

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