11/18 物事の開始に大事なこと⑰ 開始の要素=人生に変化を加える鋳型をつくる要素、配偶者の影響
有形・現実の世界における「物事の開始」の続きです。
このシリーズ、長く続いていますが、
算命学を学ぶ意味、
つまり、算命学を有形現実の世界で活用する場合において、
極めて重要な内容であるので、ご理解のうえお付き合いくださいませ。
お気づきの方もおられると思いますが、
そもそも、有形・現実の世界において「物事を開始」する、というのは、
この遍く広がる宇宙において、悠久の時に耐え得る「鋳型」を造ることに等しく、
例えば、命式というのは、人生を形作るデフォルトの鋳型、
初旬は、その人生に方向性を与える鋳型であり、
有形・現実の世界において永続性を持つ人間のカタチ(=他人から見えるあり方、見え方、生き方)はその鋳型に基づいて出来上がるわけですが、
それとは別に、後天運によってその人間のカタチ(=他人から見えるあり方、見え方、生き方)は変化していく、
その変化が加わる際には、後天運の鋳型が必要で、
その後天運の鋳型に基づいてのみ、人間のカタチは変化していくことができるのですが、
その変化を加えることができる「後天運の鋳型」を造り始めることについて説明しているのが、この「物事の開始」にかかる一連の説明です。
日常生活を生きていると、
日々、何かを決意しては何かを始める、
必要に迫られて何かを始める、
そんなふうに、夥(おぼただ)しい数の「開始」をしているように感じられるものですが、
「後天運の鋳型」を造るための要素を満たしていなければ(時機を得ていなければ)、
それはカタチを為してはいかず、
一時的にカタチを為しているかに見えることがあったとしても、
その実、悠久の時のなかで海の藻屑のように消えていきます。
つまり、私たちが日々の生活の中で、
仕事の必要に迫られて開始しているその「開始」、
思い立って習慣化しようとするその「開始」、
あるいは、一大決心をして何かを始めるその「開始」といった、
無数の「開始」が、実は、不毛のものであり、指の隙間から零れ落ちていくものであるのだということです。
言い換えれば、鋳型の裏付けのないものは、
簡単にカタチを失い損なわれていく、
簡単に記憶から零れ落ちて忘れられていく、
簡単にその痕跡が消え何一つ影響が残らない一方で、
鋳型の裏付けのあるものは、
長く続くカタチを得て、その長い時間を堪えながら存在感を増していく、
多くの人の記憶に残り、その存在が語り継がれていく、
鮮明な痕跡により、世の中に影響を及ぼしていくのだということです。
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