見出し画像

1/3 「現実」を生きることの大切さと、中央の星の受動性、受動的という至高の在り方

一昨日は人体星図における中央の星、
昨日はその中央の星を取り巻く4つの星について説明しました。

人体星図は「自分の取扱説明書」である、
ということは常々書いていますが、
本日は、一昨日・昨日の内容を踏まえて、もう一段、大事なことを書きます。

さて、人体星図において、
精神の世界を充実させる(夢を描き、それが人生哲学になっていく)という縦線の星は、
南方→中央→北方の順番で稼働するのでしたね。

一方、現実の世界を充実させる(社会・世間に出て行って、その結果を獲得していく)という横線の星は、
東方→中央→西方の順番に稼働するのでした。

ここで「中央」というのは、
精神の世界の充実にも寄与すると同時に、現実の世界の充実にも寄与することが分かるのですが、
果たして「中央」は、現実なのか?精神なのか?
…といえば、禄存星・司禄星が有形の星に分類されるように、
中央というのは有形・現実の世界となります。

そもそもですが、私たちは「有形・現実」の中に肉体を持ち、
その「有形・現実」の世界で他人と関わる世界に軸足を置いている以上、
自分の取扱説明書たる人体星図も「有形・現実」の世界に軸足があります。

これは、十二大従星のうち、有形・現実の世界に肉体をもつ星が8つ、肉体をもたない星が4つであることからも分かります。
肉体あり:天印星、天貴星、天恍星、天南星、天禄星、天将星、天堂星、天胡星
肉体なし:天極星、天庫星、天馳星、天報星

あるいは、人間の成長というのは、
肉体がまず先に出来上がり、その先において精神(霊魂が身体に入る=入魂)が出来上がる、ということをみても、「現実」の重要性を見ることができます。

さらにいえば、
五行の自然の配置をみても、

     水性
      |
金性 - 土性 ― 木性
      |
     火性

「現実」のスタートである東方の木性が、
「精神」のスタートである南方の火性を木生火と生じる
(現実の木性のほうが先にあって、精神の火性を生じる)

「現実」のゴールである西方の金性が、
「精神」のゴールである北方の水性を金生水と生じる
(現実の金性のほうが先にあって、精神の水性を生じる)

…というように、「現実」のほうが「精神」に先んじており、
ここからも、「現実」がまずは大事であることが分かりますね。

では、その有形・現実の世界に属す中央の星が、
縦線の中にある理由はなぜかといえば、

ここから先は

3,235字
この記事のみ ¥ 500

この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?