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7/15「正しく十干の性情を知る」概説 「正しく十干の性情を知る」とはどういうことか?その大切さ

先日、「現実が崩壊する」パターンの命式についてご説明しました。

有形・現実の世界において存在感を発揮し、有意義な人物としてこの世界に存在を維持していくためには、
つまり、実社会において、存在をバイネームで認識され、他人に必要とされるような生き方を実現するには、

身強は身強なりの環境に身を置き、
身弱は身弱なりの環境に身を置いていくことが大切で、

それが叶わなければ、
この世界に存在を維持していくことが難しい、
自社会において存在を認識してもらうことが出来ず群衆に埋没してしまうことになる、
…そうした至極当然に理屈が、その「現実が崩壊する」パターンの背景にはあります。

さて、「現実が崩壊する」というパターンについて、その構造は先日説明しましたが、
それを、より対象となる人物に即して捉え、その対処・対策を考えていく際には、
個別具体的に命式を捉えていく必要があり、
その理解のため、本日は、十干の性情について説明します。

というのも、どの十干が日干であるかにより、
「現実が崩壊する」というその現象も、様々な現れ方となるもので、その命式の日干の性情を踏まえ、どのように崩壊の現象が起こるのか?を捉えていくことが不可欠であるからです。

「現実が崩壊する」
…と一言で書きましたが、その現象は一通りではありませんでしたね。

犯罪などにより実社会における存在感を失う、というかたちで現象化することもあれば、
文字通り、命を失う、というかたちで現象化することもあります。
あるいは、まるで身動きが取れない環境に縛られて、活動できない・発言できない、というかたちで現象化することもあれば、
他人からはまるで存在を認識してもらえない環境に閉じ込められる、他人に存在がまるで認識されない人生となる、というかたちで現象化することもありますが、

こうした現象が起こる命式(及び後天運)を見れば、いずれも、
「日干(本人)」が存在感を発揮できない、
「日干(本人)」が注目されない(人の目に触れない)、
「日干(本人)」が役に立たない、
…という状況になっているもので、
その理解のためには、正しく十干の性情を知る必要があります。

「十干」というのは算命学における「基本の“き”」であるのに、
敢えて、「正しく十干の性情を知る」と書いているのは、
世の中、案外と、十干の性情を正しく認識している人が少ないからです。

十干というのは、
甲木なら樹木、庚金なら鋼、癸水なら雨水のような小さな水…など、
各十干が何を現わすか?ということは、たいていの方が認識していると思いますが、

多くの方は、各十干に紐づくその自然界の存在を、
「現代の感覚」や「自分の考え」でもってその意味を捉え解釈しているもので、
各十干が、どういう状態にあればマルなのか?(その十干が生き生きと存在感を発揮するのか?)
各十干が、どういう状態にあるのがバツなのか?(その十干が損なわれ、存在感がないと判断するのか?)
…という理解を欠くケースが多くあります。

けれど、そういう理解のもとでは、冒頭に挙げた「現実が崩壊するパターン」の個別具体的な命式に即した理解が遠のくばかりでなく、
守護神の捉え方やその活用の理解も不十分なものとなるため、ここで改めて説明しておく次第です。

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