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7/28 陽占気図法と陽占八門法の関係と使い方

さて、陰道占技の途中ですが、
先日の zoomMTG の際に、陽占における九門法と気図法のちがいについての質問があり、

陽占八門法は説明したけれど、
陽占気図法は説明していなかったので、
ちょっとそれについても書いておこうと思います。

なぜ、先延ばしにすることなく、
ここで説明しておくかといえば、

算命学には、
①個々人の宿命と環境の一致状況、宿命の消化用状況にかかわらず、
徹頭徹尾貫かれる揺ぎ無い理論、考え方の枠組みを構成する内容と、

②個々人の宿命と環境の一致状況、宿命の消化用状況により、
フレキシブルに捉え、活用し、解釈していくべき内容があり、

②のほうは、事例を通して継続的に学び続ける中で奥深い理解を得ていくべきこと、
今すぐ全部が分かる必要もなく、そもそもどれだけ勉強しても「全部が分かる」ことは難しい分野である一方、

①のほうは、理論の枠組みとして、奥深い理解に向けて進んでいくためのツール、
できるだけ早い段階で、迷いや濁りなく理解しておくべきこと、
またそれができる分野であるからです。

例えば、守護神や大運天中殺などは、
固定的・確定的に活用すべきではなく、個々人の宿命と環境の一致状況、宿命の消化用状況により、フレキシブルに捉え、活用していく必要があります。

大運天中殺が陰転するか、陽転するか、というのは、
ある程度パターンで捉えることはできるにせよ、

実際に個別具体の人物が陰転するか陽転するかは、その人物の実際の宿命と環境の一致状況やそれまでの人生工程を見ないことには確たることを言うことはできません。

あるいは守護神も、調候守護神なら、ある程度、日干と月支の組み合わせにより、
何が守護神となるか、忌神となるか、というパターンはあるにせよ、

実際に個別具体の命式(人物)にとって何が守護神となり何が忌神となるかは、
日干をどのように生かしていくか?
後天運や実際の環境がどうなっているか?
…といったことを見ないことには、とても断じることができるものではありません。

一方で、例えば陰占にせよ陽占にせよ、気図法・八門法などは、
枠組み・法則の理解、この世界の捉え方のモノサシの理解なので、
人によって使い方が異なるとか、環境の消化度によって使い方が変わるとかいう類のことではありません。

その意味で、
②のほうは長期的に学ぶべきこと、理解を急ぎ過ぎてはいけないこと、である一方、
①のほうは短期的にでも学べること、早い段階で理解しておくとその後の理解の基礎・礎(いしずえ)となりうるものである、といえます。

※②の守護神、大運天中殺は、浅い理解で分かった気になって、確定的に断じるようなことをすると、余計な悪因を造ることになるので気を付けましょう。

天の真理の理解には、「推参する」という意識、つまり、謙虚さが不可欠であり、
私自身、かなりのスピードで学びを進めてしまった中でこうしたことをいうのはおこがましいのですが、
理解の蓄積と物事の観察、自然発生的理解を得るのに必要な時間と蓄積を経るなく、理解し断じたりすることは、不遜でもあり、気をつけねばならないところと思います。

さて、前置きが長くなりましたが、そんなわけで、

枠組み・法則の理解、この世界の捉え方のモノサシの理解として、
気図法・八門法はくっきりとした理解を早い段階で得ておくべきものと思いますので、
本日は、その陽占気図法と陽占八門法について書きます。

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