衣笠柚葵

自分のためだけに、ぽつぽつと書いていく。記憶にあることを。

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マガジン

  • 夢の中の彼ら

    夢の中に出てくる、彼らとの記憶をつらつらと言葉にしています。 どうして彼らは夢に出てくるのだろう。 他人は私に未練があると感じるだろうか。

最近の記事

夢の中の3番目の彼

大学の図書館。何も変わらないようで、きっと何かは変わっている。その時の私にとってそこは現実だったけれど、目が覚めた私にとってはそこが夢だったことに気付く。隣で恋人が寝ていた。 5時に閉館します。と受付にいたスタッフの声が館内に渡った。中にはそれなりに人がいて、私は一人で入り口横の本棚を見ていた。 そこは卒業生が出した本が置かれている場所だったはずだが、夢の中では違うようだった。 そこに意味を見出そうとするなら、きっとこうなんだろう。 卒業後、専門としていた文章の仕事に私は就

    • 夢の中の最初の彼

      以前付き合った彼、彼らが変わる変わる夢に出てくる。 前の彼、その前の彼。たまに、中学時代に好きだった人とも会うことがある。 未練があるからだと、他人は思うだろうか。私からしてみると、ないと言えばないし、あると言われてしまえばあるのかもしれない。その程度だから正直のところ、そこに興味はないのである。 それに、今付き合っている人のことはとても好きだし、交際した人の中でいちばん大事にしたいと感じている。今更、前の彼と会おうという気はない。 そう断言できるのに、夢の中の私はそうではな

    夢の中の3番目の彼

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