【非エンジニアでもできる】BrowserUseの環境構築手順【Mac版】
はじめに
BrowserUseが2024/12ごろに話題になりましたね。
何ができるのか、サンプルを見てみましょう。
「大阪のたこ焼き屋を調べてオススメのものを探す」を依頼しました。
この処理について、こちらが与えたプロンプトは、たったコレだけ。
「GoogleMapを開いて、日本の大阪エリアのたこ焼き屋のオススメ店を選んで。口コミやレビューを参照して、比較検討すること。」
なんか、もう、すごいですよね。
本記事では、プログラミングしたことがない人でも、BrowserUseを使えるようになるまでをサポートします。
記事の通りにやったけどわからない!という方は、私のTwitter(X)アカウントに連絡してください。
本記事では、説明をシンプルにするために詳細をザックリと省略しているところも多くありますので、その点はご留意ください。
BrowserUseを使えるようになるまで
最初に「どんな状態を作ればよいのか」を解説します。
「手順だけ教えろ!」という方は飛ばして大丈夫です。
ただ、環境構築では上手くいかないこともよくあるので
「ここのところが上手くいかない」ということだけを理解しておくだけでも、今後の作業がグッとラクになります!
1,パッケージ管理ツール(Homebrew)をインストール
「ターミナル」を開いて、下記のコマンドを実行してください。コピペでOKです。
環境にもよりますが、処理が終わるまで1分ほどかかると思います。
/bin/bash -c "$(curl -fsSL https://raw.githubusercontent.com/Homebrew/install/HEAD/install.sh)"
2,brewコマンドを使えるようにする(パスを通す)
インストール処理が終わったら、次はターミナルに「brewコマンドの場所」を教えてあげる必要があります。
ターミナル側が把握している「コマンドの保存先リスト」は、「~/.zshrc」というファイルに記載されています(冒頭の「~」にもちゃんと意味があります)。
2-0,使用しているシェルを確認
下記のコマンドを実行して、「/bin/zsh」と表示されることを確認します。
もし「/bin/bash」と表示された場合は、
以降のファイルは「~/.zshrc」ではなく「~/.bashrc」に読み替えてください。
echo $SHELL
2-1,~/.zshrcファイルを作成する
まずは「コマンドの保存先リスト」ファイルを作成しましょう。
下記のコマンドを実行してください。
touch ~/.zshrc
ファイルが作られたことを確認するために、下記のコマンドを実行してください。
ls -l ~/.zshrc
下記のような表示が出ればOKです。
2-2,Macのバージョンを確認する
MacのチップがApple シリコン(M1チップ,M2チップ)かどうかを確認します。
画面左上のAppleマークから「このMacについて」を開き、下記のように
チップ Apple M1 などと記載されていれば、2-3を実行してください。
もしAppleではなく「Intel」の文字が入っている場合、2-3は実行せず、2-4の処理から実行してください。
2-3,~/.zshrcにbrewの保存先を教える(Appleシリコン版)
先ほどの2-2にて「Apple」と記載されていた方は、下記の処理を実行してください。
~/.zshrcを「テキストエディット」などのアプリで開き、ファイル末尾に下記を書き込みます。
次は2-4の処理をスキップし、2-5の処理を実行してください。
export PATH="/opt/homebrew/bin:$PATH"
export PATH="/opt/homebrew/sbin:$PATH"
2-4,~/.zshrcファイルを読みこみ
下記のコマンドを実行します。特に何も起こらないように見得ると思いますが、それで大丈夫です。
source ~/.zshrc
2-5,homebrewがインストール出来ていることを確認
homebrewがインストール出来ていることを確認するため、下記のコマンドを実行します。
brew -v
下記のように表示されればOKです。
3,Pythonをインストール
下記のコマンドを実行します。
brew install python
pythonがインストールされたことを確認します。
python3 --version
python 3.x.x .のように表示されればOKです。
4,BrowserUse用のフォルダを作成
BrowserUseを使うためのフォルダを作成します。
フォルダ名は何でもいいですが、半角英数字のフォルダにするのがオススメです。
例えば「brow_use」フォルダを作る場合、下記のコマンドを実行します。
mkdir brow_use
作成したフォルダの中に移動します。
ここのフォルダ名はも、ご自身のフォルダ名に合わせてください。
cd brow_use
5,仮想環境を起動し、仮想環境に入る
「仮想環境って何?」という方に向けてザックリ説明します(スルーしていただいても大丈夫です)。
Pythonなどの言語では、沢山のツールやソフトを使うので、
「プロジェクトA用のツールセット」と
「プロジェクトB用のツールセット」を分けることが推奨されます。
ここで「プロジェクトごとに別々の環境を作ろう」という発想から生まれたのが仮想環境です。
今回は「BrowserUse用の仮想環境」を作って、そこでツールやソフトを用意しよう、ということですね。
まず仮想環境「myenv」を作ります。
python3 -m venv myenv
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