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父の四十九日

父が84歳で人生を終えて
もうすぐ四十九日になる

父は一人でアパートに
住んでいて、高齢で病気もあり
介護を受けていた

訪問してくれたヘルパーさんが
意識のない父を見つけてくれた


妹には8年ぐらいぶりに
会った

相変わらず御先祖、御供養と
熱心にやっているようだった

何を言っても無駄のようなので


妹主導で見送ることにした
火葬式でお別れをした

妹はお骨になった父を
足取り軽く抱えて
車に乗り込んで帰って行った


妹たちが段取り良く決めた予定では
今月上旬に
秋田のお寺に父のお骨を持って行き、
お墓に納めると言っていた



私は妹に会うと精神的に
不調になるので
秋田までは行けないと言った



父が一人で住んでいた
アパートは
今月いっぱいで
明け渡すことになりました



父はまだ、死んでしまったことに
気がつかないで
一人で横になって
テレビを見てたりして。



父に聞いてみたい



もう楽になりましたか
あの世はありましたか
母は待っていましたか



苦しいことも多い人生だったから
楽になって笑っていてほしい




その一方で
死んだら終わり、
あの世もない、
誰も待っていない、
息が止まったら、
それでおしまい
もう無。
そうであったらいいな
最近はそんな風にも思う。

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