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上田と練馬と草津のつながり。

昨日の練馬区石神井庁舎での「上田」と「練馬」のつながりのトークイベント、雨の中、たくさんの人が来てくれてうれしかったです。ありがとうございました。
信州上田は大好きな街で話したいことがたくさんあります。これからも色々みつけたいな。そして練馬のおもしろさも改めて感じました。練馬区では8月1日は「独立記念日」と区の人がいってました。おもしろいね。

練馬区にある「独立記念の碑」

昨日も話ましたが、このイベントは練馬区の石神井公園にある信州上田の物産店「UEDA Nerima BASE」の企画で、上田のおもしろさを色々紹介してほしいと頼んでもらいました。それで、今回の上田市の話をしたり、いろんなグッズを作るにあたり、上田を旅し、地元の人に案内してもらいました。自分で気ままに歩くのも好きだけど、地元の人に案内されるのも学びがあってありがたかったです。上田は今日までに何度か行っているけど、今回案内してもらった笠原工業の常田館製糸場は初めてでした。
上田は長野県の中でも蚕都と呼ばれるほど養蚕業のさかんな地域で、常田館製糸場はそれを今に伝える産業遺産、国の重要文化財です。それだけではなく、笠原工業は現在は発泡スチロールなどを作っていて、かつて繭の倉庫だった場所には今、発泡スチロールが保管されていたりして、会社の現役感がまた素晴らしかったです。

常田館製糸場の繭倉庫。こちらは明治38年のもの。

敷地の中には圧倒的な存在感を放つ繭倉庫がいくつかあるんだけど、そのうちのひとつ、大正時代の鉄筋コンクリートの倉庫に入り、ひんやりした倉庫を上がっていくと、素敵な和紙のランプシェードが展示してありました。誰の作品ですか? ときいたら、笠原工業の専務さんの作品とのことでした。

笠原工業の倉庫にあったランプシェード。

そのランプシェードには見覚えがありました。僕は今、草津の温泉旅館、「つつじ亭」さんに依頼してもらって絵を製作中なんだけど、昨年の12月に「つつじ亭」さんに下見に行かせてもらいました。「つつじ亭」は今思い出しても「よかったなー」と思うくらい素晴らしい宿なんだけど、絵の飾られる予定のラウンジに行くと、上田の笠原工業で見た和紙のランプシェードと同じ感じのランプシェードがありました(というか僕は上田より先にここでこのランプシェードの存在を知ったんだけどね)。優しい光がラウンジに調和していて、絵の制作にすごく参考になりました。「つつじ亭」の宮嵜さんにこのランプシェードのことを聞くと、宮嵜さんの叔父様の作品だとわかりました。

草津「つつじ亭」のラウンジ。

それで、上田にも似たような作品を見たのでびっくりでした。僕はランプシェードのことをほとんど知らないので、こういう作品は誰が作ってもこんな感じになるのかなと思いました。
それで笠原工業にあったランプシェードの写真を宮嵜さんに送ると、宮嵜さんに、「どこでみたのですか?」と聞かれたので、「上田の笠原工業です。ここの専務さんの作品だそうです」と返事を送りました。
すると宮嵜さんから、「その人が僕の叔父です」と返事が来たんです。

えーーーー!
すごくないですか? たまたま上田で案内された場所で、その2ヶ月前に絵の制作を依頼してもらった草津の宿「つつじ亭」で見た作品があるなんて。
このランプシェードの作者は小宮山洋一さんという方で、群馬県の草津と長野県の上田はまったく違う場所なんだけど、つながっているんだなと感動しました。それでも上田も草津も色んな宿や会社があるのに、まったく別な仕事で行ったふたつの場所がランプシェードでつながるなんて、ただならぬ縁を感じました。

この話しはもともと、昨日のイベントのお礼に僕のツイッターに書こうと思いましたが、140文字では収まりきらないのでここに書きました。これからも上田と草津、そして練馬でも色々見つけてみんなにおもしろいと思ったことを紹介したいと思っています。いやあ、びっくりでした。
石神井公園にある上田市のアンテナショップ「UEDA Nerima BASE」ではこれから色々楽しみな発信をしていくつもりなんですけど、そのことはまた書きますね。ちなみにこのブログのトップ画面の絵はそのお店で使える商品券です。


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