マガジンのカバー画像

総合内科流 一歩上を行くための内科病棟診療の極意(完結)

19
▼森川暢 市立奈良病院▼ 内科病棟を見回すと、高齢者ばかりというのが今の日本の現状だと思います。高齢者診療では、内科医として、ただガイドライン通りに治療するというだけでは、立ちい…
運営しているクリエイター

#退院

第7回 入院時や入院前から退院後のことを考える

総合内科流 一歩上を行くための内科病棟診療の極意(7) 森川暢 市立奈良病院 第7回 入院時や入院前から退院後のことを考える ---------- 現在の超高齢化社会における急性期病院の役割として、急性期内科疾患を治癒させるだけでは不十分と言えるでしょう。外来、訪問診療、病棟をシームレスに繋げるような配慮が必要です。 筆者の尊敬する病院家庭医である大浦誠先生が、ブログで“日本版Extensivist”という概念を提唱されています[1]。急性期だけではなく、急性期が落ち着