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140文字小説 4編
Twitterに投稿した140文字小説をまとめてみました。
「おい大変だったな。待合にいたやつが、突然暴れたんだって?」「そうなんだよ。足元の石を拾って、そのまま前にいる奴に殴りかかったんだ」「おそろしいねえ」「なんでも生前からの恨みだと」「まさか地獄で復讐とは」「危なすぎるから、閻魔様が天国に送るってよ」「そら、ありがてえや」
— 六角 橙【小説などなど】 (@Rokukakudai) December 21, 2023
地獄でも、中には復讐を遂げるに最適な人間もいるのかも、と想像しました。
そんな翌日に思いついたのがこちら。
透明なガラスへお水をそそぐ。そこへゼリーを、ひとつ、ふたつ、みっつ。カメラを置いて、写真をパシャリ。「何でもない日のおやつの底も、こうしてみると意外と綺麗ですね」ひとつ、ふたつ、みっつ。つけられるハートを見つめて、私はグラスをひっくり返した。#140字小説 #140字ss 「欲求不満」
— 六角 橙【小説などなど】 (@Rokukakudai) December 22, 2023
いいねが欲しい、と思ってあげるだけの写真はむなしいのか、それとも幸せへ地続きなのか。
営業マンは落ち込んでいた。
— 六角 橙【小説などなど】 (@Rokukakudai) December 23, 2023
可愛らしい美少女アイドルをモチーフにしたフィギュアの担当になったものの、100体しか売れなかったのだ。
「大体おかしいんだよ、なんでターゲットが屈強な成人男性なんだ?」
彼はまだ知らない。購入を決めた者たちが、未来を救う適合者となることを。
たぶんご存知の方はご存知の完璧で究極なゲッター。
そしてクリスマス・イブに作り上げたのがこちら。
「いやあ、やっと契約取れましたね! 盆と正月とクリスマスとハロウィーンとエイプリルフールとゴールデンウイークとシルバーウィークがいっぺんに来たような嬉しさですよ」ニコニコ笑顔の後輩に俺は短く答えた。「俺ら、そのどれも休みじゃなかったけどな」「……そうっスね」 #140文字小説
— 六角 橙【小説などなど】 (@Rokukakudai) December 24, 2023
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