天才マシンガントーク女の活躍記/波よ聞いてくれ

オススメ漫画の第３弾は「波よ聞いてくれ」（沙村広明/講談社）です！！！
アニメ化もした大ヒット作品なので、ご存知の方も多いと思います。
ちなみにこの漫画、何人もの友人に勧めて、今のところ１０割の確率でみんなどハマりしてます。

波よ聞いてくれ

作者の沙村広明さんは「無限の住人」で有名ですね。この話は全く違ったテイストのコメディ＆ヒューマンドラマです！
話のベクトルは真逆なのに、どっちを読んでもずば抜けて面白い…！
沙村先生は天才だと思います。

主人公・ミナレは美人で気性が激しく酒癖が悪いという何とも強烈なキャラ。しかも超絶マシンガントーク！
そんなミナレが飲み屋で知り合った男・麻藤に酔ってクダを巻くシーンから始まります。

九州男児の元カレの悪口が止まらないミナレ。気づくと自分の部屋に帰っていた。
翌朝、いつものように勤務先のカレー屋に行き、いつものように適当に手を抜きながら仕事をしている最中、何やら聞き覚えのある声が店内のラジオから流れ出す。

そう、あろうことか自分が昨夜酔った勢いでぶちまけた元カレへのグチが、公共電波で流れている。
全力でラジオ曲に乗り込むミナレ。そこにいたのは、昨日飲み屋で会った男・麻藤。彼はラジオ局・MRSのディレクターだったのだ。
しかもわけもわからず生放送のラジオで昨日のグチの続きを喋る羽目になるミナレ。

最悪のラジオデビューだが、そのトークの面白さと滑舌の良さを買われ、ミナレはラジオDJとカレー屋の店員、二足の草鞋を履いた日々を送ることとなるのだった…！
というのが大まかなあらすじです。

舞台は北海道・札幌。何となく大泉洋さん的なコメディっぽさも感じます。

主人公・ミナレが一番強烈なキャラクターなのですが、周りのキャラもめちゃめちゃ濃い。カレー屋の同僚でミナレのことが好きなお人好しくん・中原や、ラジオ局MRSのADでのちにミナレの同居人になる瑞穂、カレー屋に突然現れる謎の美人・城華さんをはじめ、ミナレの番組に出演する人々もとにかく濃い…！
怪奇現象の起きるアパートにお祓いに行ったり、失踪したロシア人を探しに行ったり、謎の宗教集団に監禁されたり、まあラジオの想像を超えた大スペクタクルなエピソードばかり！

どの巻も腹筋が痛くなるくらい笑うので、覚悟して読むのをオススメします。

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