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フラグとは

無趣味の私が10年近く続けている趣味。
プロ野球の外野応援という活動です。

あえて「外野応援」「活動」と書いたのには理由がある訳なのですが、それはまた別に書こうかなと思います。

今日は「フラグ」について思うことを書いてみます。

フラグとは?旗じゃない!

「それ、フラグだから」
というのは、我ら外野応援仲間内でよく使う言葉。

元々の意味合いは、英語のflag(旗)から来ていると思われますが、いつの間にかこんな使い方が主流になっているようで。
https://meaning.jp/posts/238

まあ要するに、
「それ、やっちゃうとやらかすから」
ということ。
野球応援で言うと「負ける前兆」を指します。

奇しくも応援に旗を使う慣習のある球団で、我々もオリジナルの旗を作って、お揃いで振ったりしているわけですが。

今回のフラグはそれではない訳です。

浮かれて早めに紙テープを準備する行為はフラグ

先日、見事念願叶って応援している球団がリーグ優勝を果たしました。

よく訓練された我らファンは、1ヶ月前は優勝すると全く思っていませんでした。
だって12球団一、ぶっちぎりのすごい得点力を誇りつつ、ぶっちぎりの失点を重ねていたんです。

そういうめちゃくちゃで、ユニークなところも嫌いではない訳ですが。
とりあえず優勝したんです。

優勝した時、紙テープを投げてチームを祝福する行為を見たことがあるかと思いますが。
あの紙テープ、買ったままの姿では投げられません。

紙テープを縦方向に潰し、中の芯をぐにゃぐにゃにして芯だけ取り外し、美しく投げられるように丸く形を整えます。

芯ごと投げるのは危険行為です。あたると痛いから。

実際先日も芯を抜いていないテープが2個ほど頭に当たり、めちゃくちゃ痛かったわけです。
「もー、ニワカはこれだから!」とか思うわけです。

しかし。
優勝しそう!と浮かれて、試合のまだ早い回に芯を抜く行為。
何ならまだ決まってないのに、前もって抜いておく行為は、我らの仲間内ではフラグとされています。

野球の神様は見ている、と思う(妄想)

だいたい、そうやってまだ何も決まっていないのに、浮かれて優勝の準備をしたりすると、事件が起きます。

急に何かがとりついたかのように、ピッチャーが大量失点して負けたり、信じられないようなエラーで逆転されたり。

そう言った現象が起きたのは、1回や2回や3回じゃありません。

優勝の2日前。
まだどうなるかわからない日に、仲間の一人が試合中継を見ながらウキウキと芯抜きを始めたら、鉄腕と呼ばれる中継ぎピッチャーが炎上。

それが要因でその日の試合は負け、球団は窮地に追い込ました。

優勝当日、芯がついたままの大量の紙テープを持ってきた彼は、フラグを忘れたことを深く反省し、ギリギリのタイミングで黙々と芯を抜いていたのでした。

そのくらい、浮かれて先走るのは恐ろしい行為なのです。

野球の神様が見ていて
「お前ら世の中そんなに甘くないからな」
と言っているに違いない、という説が我々の中では有力です。

フラグは必要悪かもしれない

フラグとは恐ろしいものです。しかし。

「おまいら、わかってんだろうな。まだ早いからな!」
と早期からお互いを牽制しあうバカバカしさ。

さすがにもう大丈夫でしょ!?という状況になり、「も、も、も、もういいよね?いいよね?」
と言いながら芯を抜く幸せ。

こういうところも野球応援の醍醐味だったりするので、フラグは必要悪(?)なのかもしれない、と思ったりします。

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