非属の才能


非属の才能/山田玲司


「みんなと同じ」が求められるこの国で、
「みんなと違う」自分らしい人生を送る方法はあるのか?


タイトルを見た時にすぐに読みたい!と感じた一冊。
その期待を裏切ることなく読み応えのある内容だった。

新卒で入社した会社を早期退職した私には
「みんなみたいに卒業してすぐ社会人になることを受け入れて世の中の不条理に揉まれていくことに耐えられず社会のレールからフェードアウトしたダメなやつ」としばらく落ち込んだ。

辞めたことに後悔はないが、コンプレックスにはなってしまった。

でもこの一冊を読んで、すぐ辞めたことを正当化するわけではないが、私は「非属」なだけだと思うと少し気持ちが軽くなった。


・属することのできない違和感=本当の才能、独創性
・協調と同調の混合
・理解者という存在の大きさ

学生の頃から悩ましかった。
1人が「あの子嫌い」というと、その「あの子」は突然ハブられたりいじめられたりする状況に、納得ができなかった。
仲良かった子達だったが、その一件から人をあまり信じたくなくなり、群れることに違和感を持つようになった。
おかげさまで友達と呼べる人は少ない。

でも、私は今それなりに幸せに暮らしてる。

それは友人や恋人や家族の理解者が居てくれるからだ。


この本でいいなと思ったところ

・褒められているのはバーキンでありその人自身ではない
・子供は小さな人なだけで、すでに立派な個人
・子供の未来は親が子供の失敗をどれだけ許せるかで決まる
・本当に魅力的なものはそもそも道のないところにある
・新しいことにチャレンジすれば結果は必ず失敗である
・まわりの空気ではなく自分の意思で判断しろ
・知識より教養が必要
・とにかくなんでもやってみる
・周りの言うことは99%聞かなくていい
・強調もしないような人間は猫くらいしか話し相手がいなくなる
・自分を認めて欲しければまず他人を認めるしかない
・相手と重なるところで共感して、重ならないところで貢献する(相手を楽しませる)
・行列に並ぶより、行列に並ばせてやろうじゃないか


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