作文のこと

 小学校二年生の個別懇談で、作文が苦手だと先生に言われたことを母はご丁寧に私に伝えてくれた。父からもお前の作文は箇条書きと言われ、作文が苦手が私に刷り込まれた。
 特に読書感想文は何を書いたらいいのか、さっぱりわからなかった。
 ところで、私の子どもたちの小学校は国語教育の指定校になっていて、作文指導に力を入れていた。娘の修学旅行の作文の冒頭は確か、

「ただいま!」私は玄関のドアを開け放った。

だった。冒頭を工夫しましょうと教えてもらったのだと思う。あーあ、私もそんな風に教えてもらっていたら作文嫌いにならなかったのに、ちょっと恨めしくも思う。
 一方で、高校の時の担任の国語の先生は、あなたがとんでもないことを書くはずがなきから、自信を持って思った通りに書いたらいいと言ってくださった。そのおかげで、大学入試の2次試験英語と小論文を乗り越えることができた。どんな言葉をかけるのが大切かも、心にずっと残った。
 時を経て、今なぜnoteを綴っているのだろうか?やはり、書きたいと思うことがあるのが大前提なのだろう。

五月雨ぽろぽろ言の葉降りてこい

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