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今月のkinologue 【2023年3月】

気づくと投稿しないまま終わりそうだった3月。「このままだと25ヶ月連続投稿が途切れますよ」とnoteからご忠告が。確かにそれはもったいない。いつの間にか2年以上も続けていたのか。2023年も1/4が終わろうとしている。すっかり週1ルーティンから姿を消していたnoteもそろそろ復活しとかないと、記憶も記録も残らないまま2023年が終わってまう、、、久しぶりに来た大学キャンパスの桜も散り始めていた。今年は桜までも早すぎるよ。

すべてマイヤがデザインしたファブリックで揃えたボード@HTC有楽町
さわやかなベリーのウニッコのドリンク@HTC有楽町
恵比寿ガーデンシネマではシックなモノクロLOKKIがお出迎え
恵比寿ガーデンシネマのロビーにはマイヤのデザインでいっぱいなガラスケース
反対側にあるパネル。何週か後にパネルの位置が変わっていたので、取れやすかったのか?
3/4(土)緒川たまきさんトークイベント@HTC有楽町
3/5(日)ナカムラクニオさんトークイベント@新宿シネマカリテ

3/3から公開が始まった『マイヤ・イソラ 旅から生まれるデザイン』。写真のように色々やりました!色々ありました!公開までの準備はものすごく長いのに、劇場上映は順次始まって、終わっていく。もちろん配給は劇場上映だけではないけど、この切なさは何年この仕事をしても変わらない。そんな中、マイヤがデザインしたファブリックの前での写真投稿をSNSで見かけると、劇場で楽しんで貰えたかなぁと嬉しくなる。なかなか見に行けないローカルの劇場の思いがけない装飾(トイレとか!)も投稿で知ることが出来てありがたい限り(今回は特にディスプレイに力を入れてくださった劇場が多く、感謝!)。好きなものを好きって言いたい!好きな自分が誇らしい!そんな気持ちが伝わってくると、やはりこの映画を配給して良かったと思う。2月にこの怒涛のスケジュールでホントに出来るの?と不安だったパンフレットも、力を入れて作った分だけ好評でSNSにアップして下さる方が多数。ちゃんと伝わるものが出来た実感があった。

見てるだけで楽しくなる #わたしのマイヤイソラ CP投稿
ポケットサイズのオールカラー112P、春らしいグリーンのカバーがまぶしい。

何とか確定申告も終わった3月後半、ひの社会教育センターさんにお声がけを頂いて、久しぶりに『365日のシンプルライフ』の上映とトークイベントに登壇した。kinologueの原点でもある作品とそこから派生したクリーニングデイについて話をするのも、最近はマイヤ・イソラのことばかりを話していたので新鮮。公開からもうすぐ9年になる作品がまだしっかりと受けとめて貰えているのが嬉しい。そもそもこちらにお招き頂いたのも昔から北欧に縁があったり、ご担当の方が日野をフィンランド化したい!と思っていらっしゃることに端を発しているとわかり、フィンランドまわりで長くやっていることでつながれる人たちがいるのも嬉しくなった。ご近所で美味しいランチを頂いたあと、ボランティア等でセンターに関わっている学生さんたちの研究発表の場であるリーダーズ・フォーラムにも前半だけ参加した。大学が多い街だからこその素晴らしい試み。学会に出たりしない限り、研究の発表を外ですることは滅多にないので、学生さんにとっても、それを見守る身近な大人たちにとっても意味のある場だ。こういうシンプルなことは意外と見逃されている気がする。

WBC準決勝戦の日に、静かなフィンランド映画を観に来て頂いただけで有り難い!
トーク後にそれぞれの感想や思うことをグループで話し、その後みんなに短くシェア。

ようやく普通の日常を取り戻してきた頃にズルズルとハマっていったのが、TVerの名作ドラマ特集。お気に入り脚本家の1人、坂元裕二の『mother』『最高の離婚』『それでも、生きていく』『anone』『いつかこの恋を思い出してきっと泣いてしまう』を交互に見ていた。瑛太と尾野真知子率が高く、若干の混乱。しかし田中裕子は混乱させない。さすがドラマ規格外の演技。もう引退されてしまったのだろうか、もったいない。どれも何度か見ているが、刺さる台詞が見るたびに違っている気がする。大学院ゼミの先生が修了生を送る言葉に大豆田とわ子の「人生に失敗はあっても失敗な人生はない」という名言を載せていたが、今回見ていた中では『anone』であのねさんが「生きなくたっていい。暮らせばいい」と言っていたのが刺さった。そうか、生きると暮らすって似て非なるものか。暮らせばいいのか。不思議と少し気が楽になり、長く苦しかった3月を締め括れそうな気がしてきた。


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