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今週のkinologue 【3/18-24】

富士山を見ながらのサイクリングを楽しめた暖かさから一転、冬に逆戻りの週末。確定申告の残務処理を粛々と。カードの自動経理も登録し、来年に備える。こんなに来年の自分のことを心配している自分を忘れるのも自分という切なさよ。

LAMA Coffee ブレンドNo.2 深煎りが美味〜

早くDUNE続編を観たいと思いながら、前編のおさらいがなかなか終わらなくて今週も行けず。その代わりにはならないけど、展示を2本見に行った。一つは、茅ヶ崎ゆかりの人物館にて小津安二郎・野田高梧展。2人の日記を中心に茅ヶ崎で彼らがどんな暮らしをしていたかを振り返る、というピンポイントな展示で面白かった。茅ヶ崎にも昔は映画館があったようで(今もシネコンはあるけど)、二人も観に行っていたとか。新作が上映されるのは平塚が大船で、その後にまわっていていたようなので二番館だったのかな。北鎌倉に住んでいた小津が茅ヶ崎館に滞在するのは、距離的に近くて気分が変わらないような気がするが、リラックスして「合宿」を楽しんでいたよう。カレー味の鶏すき焼きを作って振る舞っていたらしく、レシピが配布されていたので、早速作ってみた。

春菊とカレーの香りが入り混じった「カレー鶏すき」

鶏むね肉指定だったが、パサパサするので、もも肉でも良かったかも、など改良点はありそう。焼き豆腐にカレー粉をまぶしておくのが肝とか。粉山椒も混ぜるといいとあったが、うちになかったので、黒七味を。割下に飽きたらカレーで味変はナルホド、悪くない。

久しぶりの国立映画アーカイブ。キャンパスメンバーズにつき全て無料

もう1本は、週末で終了する和田誠展に滑り込み。仕事でお世話になったこともないし、あらゆる映画本や週刊文春の表紙やキネ旬の連載がぼんやりと記憶に残っている程度だと思っていたが、展示を見て思い出した!接点がないのに何となく身近に感じていたのは、イマジカのカレンダーのせいだった。年末に貰っていつも部屋に飾っていた。今年のザジフィルムズさんのカレンダーを眺めながら、しみじみ思い出した。毎年当たり前のように貰っていて、保存することもなかったけど、あのカレンダー、また見てみたいなぁ。
そして「日本の女性映画人」特集で、時枝俊江監督の16mm作品『農民とともに』鑑賞。先々週末の記録映画アーカイブ・プロジェクトで上映した『夜明けの国』は、中国の変わりゆく農業や農民にフォーカスしていたが、それから約30年後に高齢化社会・日本の先端をいく農民のための地域医療を取り上げているのは、実に興味深い。介護保険制度が始まる前は一律でなく、地域独自の医療と福祉と保険の連携を目指していたのがよくわかる。高齢化社会のトップランナーとして、今こそ成長だけを目指さない、成熟した社会の姿を見せていくのが日本のこれからのあり方だと思うが、結局この30年変われなかったのだと虚しくなりながら、京橋をあとにした。
いよいよ今年度も終わりが見えてきた。年度内課題をあといくつクリアできるかなー。

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