見出し画像

今週のkinologue 【8/5-11】

パリ五輪後半戦、立秋を迎えた今週はもう少し涼しくなるかと思いきや、蒸し暑い日々。前半はインタビューを受ける側にもする側にもなり忙しかったが、後半は覚園寺の黒地蔵盆や地元の御神輿とお囃子、5分間の部屋からの花火に日本の夏休みらしさもたっぷり味わった。

画像のセレクトは編集部。ガイドブックを手に、がポイント

10日発売の「婦人之友」CINEMAでご紹介したのはワイズマンの『至福のレストラン/三つ星トロワグロ』とリバイバル上映の『風が吹くとき』。ドキュメンタリーとアニメの組み合わせは地味かなぁと思いながら、一服の清涼剤と静かな恐怖の2作品は、いま観るべきもの。タイトルは「想像する『夏』」と、今回は編集部ではなく自分でつけた。発売されると次の〆切へのカウントダウンが始まる。そろそろ準備をせねば。フィンランドに行く前には書き上げたい。

ポスターが4種類飾られていたが、こちらのたぶんオリジナル?がお気に入り

仕事で携わることがほぼなかったせいか、イタリア映画はあまり馴染みがないのだけど、例外とも言えるのがアリーチェ・ロルヴァケル(名前が覚えられない!)作品。『夏をゆく人々』が岩波ホールで上映されたとき、「絶対好きだから観に行った方がいい!」と信頼できる人から言われて観てから見事にハマり、続く『幸福なラザロ』も大好きに。ファンタジーとリアルが絶妙に混ざりあい、映像と音楽の美しさが心地よい。今回の『墓泥棒と失われた女神』も優しい眼差しの主人公はキメラ(幻想)と墓泥棒稼業のリアルを彷徨っている。このポスターを見つけた時から楽しみで仕方なかったが、期待通りの後味の良さだった。

もう一つのお出かけは『虎に翼』のモデル、三淵嘉子さん縁の甘柑荘。瀟酒で凝った建物と柑橘の木々がいっぱいの庭はのんびりいたくなる。平屋って落ちつくなぁ。

来週から更にこの一家への注目が高まるはず

この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?