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今週のkinologue【8/30-9/5】

9月になって急に秋色が深まった今週、温かいスープが飲みたくなった。そういえばアイスランドではトマトスープをよく飲んだなと、2016-17年の旅行時の写真を見ながら思ったが、地熱発電を利用してトマト栽培をしている農園もあるとか。随分前に貰った萩原さんの本で改めて知った。

今週は『〈主婦〉の学校』の特集をしてくださる雑誌の方が冷たい雨の中、我が家まで撮影に。庭しごとといえばほぼ草刈り、こんな時期だと殆ど花も実もない地味な庭が雑誌に掲載される日が来るとは。おっかなびっくりだけど楽しみだ。現地取材も細かく詰めていかないといけない段階。しかし調整どころが多すぎてどこから決めていっていいか、大混乱。現地に行けるんだったら、調整ごとも楽しいがオンラインなのはやはり寂しい。実際「主婦の学校」に行ってみたかったなぁ。こんな状況じゃなかったら、絶対行っていた。以前連絡したアイスランド在住日本人の方は学校のことを全く知らなかったので、1940年代からあるとはいえ、あまり知られていない存在なのかと思っていたら、今週連絡を取った在住者は2人とも何らかのつながりがあって学校のことを知っていた。それだけに映画にも興味津々で嬉しくなった。

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久しぶりにイメージフォーラムさんへ。ミモザフィルムさん配給の『ミス・マルクス』の公開初日、監督のオンライン舞台挨拶があった。昨今の「資本論」流行りもあって、去年から色々読んでいたが、カール・マルクスの娘の話は全く知らなかったので興味深かった。しかし聡明な女性ほどだめんずに、、、女性が求められること、追い込まれることは19世紀とさして変わっていない。彼女がもう少し長生きしていたら、20世紀の社会をどう捉えていったのだろうか。往き帰りの電車の中で読んでいたのが、読み損ねていたタルマーリー渡邉さんの本だったのもすごい偶然。儲けを追求しない「腐る経済」の循環を生み出すことは気持ちが良い。「小商い」を営む身としては、「『商品』を丁寧につくり、『商品』の『交換価値』を高く保っていくことが、『小商い』が『小商い』であり続けるために必要なことなのだ」という言葉にズシン。kinologueの配給スタンスもそこにある。製作/制作者から預かった作品をどう丁寧に「商品」にして世に送り出し、「交換価値」を高くして長く愛される「商品」としていくのか。「腐らない経済」の中でスタンスをキープしていくのは簡単なことではないけれど、面白いし健全だと思っている。パラ閉会式での小池百合子のイッセイミヤケのドレスを見て、そういえば、昔は大人になったらプリーツプリーズを旅行のワードローブで揃えるのが夢だったのを思い出した。我ながら随分変わったもんだ。笑。

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