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今週のkinologue 【3/4-10】

3月ってこんなに寒かった?と思わせた今週の挨拶はほぼ「確定申告、終わった?」。「まだやってなーい」の答えにはお互い安堵の笑み。求めている答えはそれだけで、申告終了!の喜びがタイムラインからダダ漏れなのには目を閉じるしかない。週の初めに、この時期恒例のいちごのちょこっとパルフェを余裕ぶって食べていた自分を、今は呪う。

パンケーキ入りの方も食べてみたが、断然こっちの方が好みだった。

イベント続きの週末の合間、訳あって毎日数時間部屋の片付けをしている。書籍や雑誌、資料などを置きすぎて板が若干たわんでいる、10年くらい手をつけてなかった本棚の整理を始めた。kinologueを始めてから10年経ったが、その前の配給・宣伝会社時代の仕事の思い出が詰まっている。今はデータ化されていて紙で残るものは少ないものの、自分でも驚くほど、当時の様々な企画書や予算表、広告、宣材物などが残っていた。きっと思い出がありすぎて当時は捨てられなかったのだろう。今はなき新宿歌舞伎町にあった大バコ老舗キャバレーや有楽町日劇でやった邦画イベント、中目黒のオシャレなアパレルの店先にロバを連れてきたり、お寺でラオウの葬式をやったり、ホント色々やったなとしみじみ。興行の収益もその頃に比べると1/3くらいになってしまったから、この規模の映画でこんなことはもう出来ないだろうなぁ。紙資料はとりあえず全部捨てたけど、写真を撮って保存。宣材物は捨てられず、ひと箱分だけと決めてキープに。いつかこれも捨てられる日が来るのだろうか。

週末イベント第3弾の今週末は、所属大学院で旧ゼミ先生のイベント(INSTeMコンベンション)と現ゼミの研究上映会が重なり、土曜は掛け持ちで死にそうに。他の展示をゆっくり見たり、ワークショップに参加出来なかったのは残念だったが、無理した甲斐はあった。上映会ゲストのトークが80オーバーを感じさせず素晴らしく面白かったし、展示を通じてクリーニングデイの10年を言葉で説明することで改めて気づきがあった。イベント後には神楽坂で友人が手伝っている「能登半島作り手支援マーケット」へ。全国の作り手が市場に出せないB級品などを全て無償提供し、商品を購入する人も共に能登の作り手を支援できるというよく出来た仕組み。大盛況の3日目はさすがに商品があまり残っておらず、おにぎりスタンドで食べて貢献。とても気持ちの良い場だった。
実りの多かった週末が終わり、あとは原稿2本と確定申告。その後に待っているの次の週末が今月のハイライト。まだまだ続く。。。

いつものことながら、程よくいっぱいになる奇跡の上映会。
隈研吾と安藤忠雄による建物のそれぞれのホールをこうやって比べると面白い
土曜は時間切れで仮止めのまま展示する不始末。展示者不在でも見て下さった方に感謝!

いよいよあと数時間後にオスカー授賞式。イマ的な内容&興行大成功の『バービー』がここまで冷遇されるのはびっくりだが(監督賞にはノミネートされてほしかった)、やはり作品賞の大本命は『オッペンハイマー』だろう。遂にクリストファー・ノーランが作品賞を受賞するときが来るのか。ずっとワーナー製作配給だったのにユニバーサルに変わった途端に受賞となったら、ノーランと20年近くやってきたワーナーは切ない。主演男優賞もキリアン・マーフィーにとってほしい。主演女優賞は『キラーズ・オブ・ザ・フラワームーン』のリリー・グラッドストーンか有力か(ケイト・ブランシェットとの対談、面白かったし美しかった!)。エマ・ストーンは難しい気がするが、『哀れなるものたち』は衣装や美術は総ナメしてほしい。今年は日本から3作品が絡んでいるので、いつも以上に湧いているけど、『ゴジラ-1.0』はアメリカでも大ヒットしたし、同じく世界中で絶賛公開中の『PERFECT DAYS』もいけそうな気がしている。いずれにしても、確定申告作業をしながら気もそぞろな月曜日になること間違いなし。そして本日311、あれから13年。

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