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今週のkinologue【8/28-9/3】

まだまだ暑いものの、夕方の風に少し秋を感じるようになった。このまま永遠に猛暑か!と言いたくなるような夏もやはり終わりは近づいている。半年ぶりくらいに行った自由学園明日館の背後の雲も夏から秋への変化を感じさせた。今週は何よりkinologueが10年目に突入したのが大きなトピック。お祝いの言葉をたくさん頂き、次の10年へのスタートに気が引き締まる。そんな今週は明日館含め、年内の企画の相談が2件。その他にも進行中で、年内最後の3ヶ月は10年目にふさわしい、バタバタだけど面白いものになりそう。

企み後に近所で愉快な2人と食べたタコス。こんなに美味しいタコス食べたの初めてかも〜

いよいよ来週から5年ぶりのフィンランド。ヘルシンキは何度も行っている街だけど、5年はそれなりの時間だからか、今年はなぜか緊張している。いつもどんな準備をしていたか、なかなか思い出せず、とりあえず予備のコンタクトレンズを作りに行ったり、、、いやいや他にやることがあるのでは? そろそろ現地で会う人のアポを取ったり、いない間に書籍が在庫切れにならないように納品したり、行く前に!の打ち合わせも多い。これまでのパターンは早朝に出て9時間半くらいのフライトで夕方にヘルシンキに着くというもの。なので、前日にほぼ寝ないで過ごし、飛行機でひと寝入りしてから、あとは寝ないで夜ごはんだけ食べてから滞在先で寝れば時差ボケがあまりなく過ごせた。しかし、今回は夜23時頃出発で14時間くらいのフライト、朝5時前にヘルシンキ到着の予定。短期間の観光客には無駄なく過ごせるスケジュールかもしれないが、これまでの計画を変えないと時差ボケが残りそう。「フィンランド、楽しみだねー!」と今日言われたが、色々考えるとまだテンションが低い。徐々に上げていけるのか。

コピーはイマイチだが、この写真は良いなぁ、、、と思ったらオリジナルのままだった。

やっと観た『CLOSE』。公開から2ヶ月近く経っているが、まだ混んでいた。監督がたまたま見つけたというレオ役のコが美しくて、ずっと観ていられるという予想は期待通り。カンヌのフォトセッションでは少し成長していて、あのゾッとさせるような少年の美しさがもうなかった。あの美しさをとどめることが出来ただけでもこの映画は価値がある。少年だけでなく、監督の美的センスが炸裂しているので、どんなシーンも美しい。日本でいうところの中学に入学した時から学年が終わるまで、たぶん9月から6月の10ヶ月ほどの物語。思春期の少年たちの純粋さと揺らぎ、人間として成長するがゆえの残酷さ、自分の気持ちが説明できないもどかしさなどが詰まった濃密な10ヶ月。レオはレミを傷つけたかもしれないが、レオの行動は決して間違いではない。新学期になったら、それまで一緒に通学していた友達に急に「明日からは一緒に行かない」と告げたことがある身としては、レオの「変わりたい」心情は自然だ。驚いたのは、まわりの大人たちが正面から受けとめて接していること。逃げないし、蓋をしない。日本だったら腫れ物に触るような扱いをするだけだろう。答えのない物語だけに、語り合うと面白そうだ。

新たな勉強場。良い感じ!と思ったら急に睡魔が。なんでだろう。


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