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先週のkinologue 【8/14-20】

安定の「先週の」kinologue。真夏のピクニックという狂気の沙汰で軽い熱中症になったのか、昨日はダウンして早寝という言い訳。台風と猛暑で大混乱のお盆が終わり、気づくと今月も下旬に。早いなぁ、ホントに。

ファッション推し棚@ブックファースト新宿ルミネ店

おかげさまでまだ毎日のように書店からの注文が続いている「マイヤ・イソラと旅する手帖」。書店によってデザイン、ファッション、工芸なと色々なコーナーに置かれているようで面白い。地元の名店・たらば書房では目立つところで発見。同行した友人が買ってくれて平積み分がなくなったので、お礼を言うと「売れているので追加注文すると思います」と嬉しいお言葉(今日追加発注のお知らせあり)。新宿ルミネのブックファーストでは、どのコーナーにもなく、小さいから出して貰えてないのかしら、、、とトボトボ帰ろうとしたら、入り口付近の推し棚にて発見!西ゆり子さんの前にあって怒らないないかなw 大量に仕入れて下さった紀伊國屋新宿本店さんでは手しごと本に囲まれて鎮座。やはりウニッコ表紙はみんな平置きしたくなるのか、嬉しい♪ どんどん売れてくれっ!

まわりの本が興味深すぎる。

会期ギリギリのマティス展へ。灼熱の上野、都美の中は予約していても大混雑。20代の頃、マティスを求めて旅していたのを久しぶりに思い出した。生命力のあるマティスの絵は私にとって芸術の原点のようなもので、あの頃は見たいものは絶対見に行く!異常な行動力の持ち主だった。ニースの美術館にもいったし、1人でフィラデルフィア郊外のバーンズ邸にも行った。まだGoogle先生がいない時代、高級住宅街を恐る恐る地図を片手に探し歩いた。バーンズ・コレクションがその後やってきて肩透かしだったが、壁画の実物は持ってこられないし、お屋敷にギュッと詰まったマティスは美術館で見るのとまるで違う。今回初めて知ったのは、マティスが長期療養中の暇つぶしに絵を描き始めたのが1890年。で、1896年には国家が2点お買い上げ。描き始めて6年で、、、天才ってそういうことか。カンヌで疲れ切っていた時にタクシーで駆けつけたのに、なぜかその日は閉まっていたロザリオ礼拝堂は死ぬまでに行きたいところの一つ。

マティスは習作もラブリー

先月行った南インド料理の名店・なんどりさんに、今度はインタビューに行った。マダムの稲垣紀子さんに推し活映画『響け!情熱のムリダンガム』の配給について伺った。インド料理屋がインド映画配給!で話題になっていたときに、これは2年前に「配給さん、いらっしゃい」スピンオフ企画「配給さんと映画を届ける」を一緒にやっていた時にイメージフォーラムさんから聞いた話ではないか!と思い出し、ご紹介頂いた。推し活映画の論文を書こうとしているので、詳細は書けないが、稲垣さんの今の配給への指摘は鋭く、頷ける(頷くだけじゃダメだが)ことが多かった。マーケットのシュリンクと共に配給が失った(失わせた)ものが数々あり、受け手だった稲垣さんにそれは伝わっていた。そして送り手となった稲垣さんの反面教師となっていたようだ。イメフォとのスピンオフ企画は『〈主婦〉の学校』の宣伝のためだけでなく、配給や宣伝に興味を持ってやりたいと思う人が現れて欲しいという裏テーマがあった。外からの活性化が今の配給業界に必要だと思うのは私だけじゃないはずだし、何より頼もしい。こっちもパワーをいただいた。偶然にも、昨日の真夏のピクニック・メンバーはインド映画好きで当然のようにムリダンガムを観ていた。ポテンシャル高いなぁ、ムリダンガム。

1万人も射程に入ってヒット中!映画の通り、情熱のカタマリ・稲垣紀子さん

『奇跡の海』を観たら観たくなってしまったので『ダンサー・イン・ザ・ダーク』に。東京国際映画祭でのプレミア上映以来。もちろんあの時の衝撃と感動には及ばないが、ビョークとドヌーブのあの当時の美しい姿を観ることができたのが素晴らしいし、ラストシーンも幸せな最期として観ることが出来た。優しい映画全盛の今、こういうトラウマ追い詰め系映画は簡単には作られないだろうなぁ。どーでもいいが、公開時にパチンコ屋の協賛がついてたのを思い出したが名前が出てこないので元同僚たちに問い合わせると、ものの数分のうちに「アルゼだよ」「アルゼ室ってあったよねー」と返答。スッキリ!

シネコヤで公開時パンフを発見して熟読。監督からのネタバレのお願いとか、隔世の感。阿部和重原稿の文字の小ささにびっくり。攻めたパンフ。


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