蓮舫批判に乗り遅れるな
都知事選後「だから蓮舫は負けたんだ」という投稿のラッシュが続いている。
大別すると、自民系と反自民系の両方ある。
だが、一人ひとり趣向を凝らしているものの。
蓮舫氏に対する批判、左右で何百本ならべても、内容は同じだ。
「蓮舫は、みんなに嫌われている、だから嫌われるんだ」
これでは永久機関であるwww
(実際、右派サイドでは「永久機関でエネルギー問題を解決できる」という思想潮流は存在する。非科学的なブレイクスルーを信じられることが一種のステイタスな文化もあるんだろう)
あまたある「蓮舫批判」は、非常に読み応えがある。
「蓮舫批判」は多くのことを我々に教えてくれる。
・自称論客は選挙結果を見てから語りだす
・自称論客は他の動向を見てから内容を考える
・日本人の判断基準は「みんなが言ってる」「ネットで有名」しかない
・与党不信はネット操作だけで抑えられる、と与党はまだ考えている
「とりあえず政権側を肯定、とりあえず政治拒否、という態度を取ればネットで炎上しない」これを続ける内に、戦時中の言論体制でがっちり固められていた。
そういう安倍時代の惰性で、大衆の相互監視やデマ扇動といったものが、没後に暴走しとるよなぁ。
「みんなに嫌われているから悪い、嫌われるのは、嫌われてるから」
清々しいほど幼稚である。
安倍時代の人心支配自体、そういう物だったのかもしれない。
残念なことに、左翼やリベラルといった人々は現在、安倍時代からの人心の復興を放棄し、むしろネット右翼さながらのポリコレ粛清に狂奔している。
「スターリニズムへの先祖返り」と言う右派も多いが、むしろ、与党・代理店あたりから毒餌を食わされたんだろ。
「蓮舫批判」にしろ「石丸現象」も同じ。
大してモノを書く能力もない人が、論客扱いされたい。
そこに付け込んで「みんなこう言ってるよ」式の反・反体制を流すと、一斉に乗る。見栄と不安につけ込む、毎度の手法である。
数が増えれば、乗る人も増える。
たぶん盆明けには「蓮舫逮捕論」、年内には「蓮舫死刑署名」まで行くだろう。そうなると蓮舫氏は気の毒に、代々木からも「差別主義者」「トランスヘイター」の称号を得るのではないか。
理由なんてないのである。
ヤフーのトレンドと報ステ程度でなんとかなる。
数が増えれば、叩きに参加する人が増える、それだけ。
いま、我々が行うべきことは。
このような学級会を小馬鹿にして「蓮舫逮捕まんじゅう」を発売することである。
馬鹿が何人分析しても同じことだ。
蓮舫氏の敗因は「共感性羞恥をかきたてる代々木信者の選挙運動」。
あと「愚民は代理店の思うがまま」。これだけである。