レプリカ車の頃合い

ミツオカが、70年代風のレプリカ車の市販を表明した報。
「ダッジ等のマッスルカーをイメージ」と称し。
「ケンメリにも見える」と車媒体が騒ぐ。
だが、当時を知る世代には「不人気だった日産バイオレット」だwww
ヤリスのような白/エンジ塗装にすればヤサカタクシーに映えるだろう。

当時を知っている車がレプリカで出たことに、己のトシを痛感させられる。
そこでちょっと調べてみた。

ミツオカのレプリカ車、第1号はベンツSSKだ。
「ルパン3世の車」というと、今の人はフィアットを連想するんだろうか?
戦前型のオープンカーだ。
以下に、原型とミツオカの対応を記す。

ベンツSSK(1928-32)=BUBUクラシックSSK(1987-98) 59年後
RRシルバークラウド2(1959-62)=ガリュー(1991-96) 42年後
ジャガーMk2(1959-67)=ビュート(1993-2023)    34年後
シボレーコルベット(1963ー67)=ロックスター(2018-22)55年後
シボレーブレイザー(1973-82)=バディ(2020ー)    47年後
ダッジ・チャレンジャー(1970-74/2018-23)=M55(2024-)56年後/翌年
参)日産ケンメリ(1972-77)=M55(2024-)      52年後

モノコック車体により戦前型が作りにくくなった、日本のバブル景気とその後の長期不況など、諸々の要因も影響しているが、おおむね4,50年経つとレプリカ車を作れるとの感触をつかんだのではないか?

また、RRやMk2については、既に原典よりレプリカの方が「レトロ風」として定着しているのかもしれない。

今回のミツオカM55は、本家復刻版の廃止翌年に売り出すことで、より安価な「パッチモン」の商品性も兼ね備えるだろう。
こうした形態として参考になるのは。
BMCミニ(1959-2000)=ダイハツミラジーノ(1999-2004)
40年空けて、本家終売時に登場。

レプリカ車は、4,50年空けて、かつ、本家終売時、というのが最も良いのかもしれない。

最近のVWポロを3昔前のゴルフ2風にするキットも出たようだ。
ビュートのように車に興味のない奥様が差別化するレトロなのか、50代おじさんが子供の頃の憧れを叶えるのか、または若い頃を懐かしむ形になるのか、レプリカの大衆化がどの程度進むのか興味深い。

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