向日町を読めない読売

京都の地名クイズで「向日町(むこうちょう)」と書いてドヤ顔しているネット媒体がYahoo!にあった。

配信元は「関西をもっと楽しむライフスタイルマガジン anna」だそうだ。
https://article.yahoo.co.jp/detail/f55e7bc4a2df02644f51677f511d54a3cec46ee5

美しいサイトから、やっと運営会社を探し当てると………

>運営会社
株式会社ytvメディアデザイン(読売テレビグループ会社)
■代表者
代表取締役社長: 堀口 良則
■設立年月日
2018年3月1日
■主な事業内容
動画配信事業、動画制作事業、インターネット広告事業
■本社所在地
東京都港区東新橋1-6-1 日本テレビタワー20階 読売テレビ内
(TEL:03-6253-7841)

引用終わり。

社長の堀口氏は、讀賣テレビ放送(大阪市中央区)の経営企画局担当局長兼万博推進事務局長だそうだ。

こんな風に、大阪の会社の名義でやってる仕事でも、実際は東京で制作してるのは、よくあるな。

むかし、関テレの社長が辞任した不祥事も、ヤッたのは東京。なぜかヤッた側が「あるまじき」と猛批判………おまえはトヨタかよw

権限を奪われ→不祥事を仕込まれ→権限を奪われる
どの系列でも起こったことだろう、90年代に毎日が一瞬、大阪への東京支配強化を問題視したのチラと見た記憶があるが、今はどこも制圧されただろうな。

だから「維新・吉本文化」が流行ったのだろう。アレは東京者が考えた「ヒョウ柄の大阪」だ。在阪メディアを東京が制圧して可能になる。

「関西を楽しむライフスタイルマガジン」
に「搾取される関西の悲しさ」を見た。


最後に、一応は書いておくが。
「向日町」と書いて「むこうまち」と読む。
「ちょう」ではない。
向日市になって半世紀を超えたが、JR駅や警察署や競輪場などは「向日町」と名乗り続ける。
向日町と通称される向日市には、向日町という地区があり、これは「むこうちょう」と読む。しかし、現地では市の通称が有名であることから、むしろ検索だけで作った記事だと分かる。

なにしろ小さい。7.72平方kmに5.6万人が暮らす。蕨、狛江に次いで日本3位の小さな市だ。軽を停められる余地を探している間に向日を出てしまう。

狭隘な物集女街道を訪問介護のタントが行き交う、老人施設だらけの乙訓地方。
大動脈の物集女街道は、電柱と対向車を見極めてハンドルを左右に振らないと走れない。動脈硬化でよいよいのハンドリングだ。

乙訓は、かつて栄華を極めた京都左翼たちが、都を追われ、竹藪に籠城する落ち武者の里でもある。爺婆は総じて知的で上品。
名物はタケノコとランリック。昭和の左翼の平等主義を今に伝え、非京都市・府民の子のアイデンティティとなる。

市域の北端、境界線上に、京都最大の商業施設があるが店舗のほとんどは京都市であり、ミニ自治体は生存戦略として後妻業によるインフラ整備を進めている。

強大なブランド力と怠慢な市政運営で知られる隣接市に3方を囲まれている。
たいていの周辺地域は、ゴミ処理場や高速道やスラムなどを押し付けられ、古都の犠牲にされるのだが、向日は狭さが幸いして競輪場ぐらい、比較的住みよい街である。それにしても狭い。







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