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州ごとの状況格差?懸念されたパッチワーク化/中国の対ドイツ貿易不況と独外相の考え #82 新型コロナウイルスとドイツ 2020.06.11

ハイライト:
州ごとの状況格差、懸念されたパッチワーク化
中国の対ドイツ貿易不況と独外相の考え

6月11日(木)の今回は以下を記録します。

1. ドイツ国内の現状の数字

■ロベルトコッホインスティテュート(以降 RKI)の報告

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陽性判明者数 185,416名(+555)
死者数 8,755名(+26)
回復者数   171,200名(+400)

6月11日午前に取得されたデータです。

再生産数ですが、4日平均の値を比較した数値と、7日平均の値を比較した数値のそれぞれをお伝えしますと、

4日平均で比較した場合
 R=0.86(変動範囲 0.71~1.04)
7日平均で比較した場合
 R=0.86(変動範囲 0.76~0.95)

ということで、10人の感染者が次に7〜11人に感染させるリスクがあるということになります。

そのほかの指標
直近7日間の住民10万人あたりの陽性判明者数は2.8人
陽性判明者のうち死亡者の割合は4.7%

■ 検査数と陽性判明数の週次レポート

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累積情報
検査開始〜2020年第23週(6月1日の週)
検査件数 4,694,147件
陽性判明数 217,680件
陽性判明率 4.6%

直近1週間
2020年第23週(6月1日の週)
検査件数 329,358件
陽性判明数 3,031件
陽性判明率 0.9%

こちらが日毎のテスト件数と陽性判明率の推移を表しているチャートです。
横軸が日付、縦軸が陽性判明の割合を表していて、玉の大きさが検査数を表しているグラフです。

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玉が大きいほど、それは検査数が大きいことを指しています。
概ね同じ量の検査数を週次で実施しながら、陽性判明率は目に見えて減少しているということがこちらかも見て取れるかと思います。

こちらのドイツの州ごとのデータがあるのですが、地味に気になっているのがチューリンゲンです。

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検査の導入と拡充が安定していると先ほどのドイツ全土チャートと近しい形状になるのですが、(例えばこのあたり)、チューリンゲンだけちょっとばらつきが激しいです。
ブランデンブルクあたりも初めのうちはそうだったのですが…

隣のバイエルン州からは、チューリンゲン州の規制緩和はまだ早いと批判が入っているのもこのあたり影響があるのでしょうか。
住民10万人あたりの直近7日間の新規陽性判明は、バイエルン2.5、チューリンゲン3.5となっています。

州政・また州財政によってこういった現象起きているということでしょうか。
日本とはことなる連邦制というのは、時にこういった州ごとに状況がおおきくことなるパッチワーク現象が起きる可能性があることがよくわかります。


*土日は検査数が減少するので度々小さい玉が含まれます
*RKIによりドイツ全土の大学病院、研究機関、臨床検査機関、外来検査機関のデータ毎週集計されたデータを参照しています

参照元:https://www.rki.de/DE/Content/InfAZ/N/Neuartiges_Coronavirus/Situationsberichte/2020-06-10-de.pdf?__blob=publicationFile

2.ドイツとベルリンのできごと

中国の対ドイツ貿易不況と独外相の考え


中国の対米貿易は12.7%減少
-米国から中国への輸入は7.6%減
-中国から米国への輸出は14.3%減

これでもってドイツのマース外相は「中国は超大国であり、ドイツの最大の貿易相手国です。」と伝え、「中国に対して自由主義的な価値観を主張するため、ヨーロッパとしての戦略が必要です。」といっています。

何とか今までを取り戻したいけど、ただ単に寄せていくわけにもいかないぜ、ということでしょうか。

ちなみに になっています。

参照元:
https://www.spiegel.de/wirtschaft/corona-krise-chinas-aussenhandel-bricht-ein-und-erreicht-rekord-a-8ce2d534-2492-4e70-bc25-17e535620431
https://www.dw.com/de/chinas-außenhandel-sackt-wegen-corona-krise-weiter-ab/a-53716004
https://www.zdf.de/nachrichten/wirtschaft/coronavirus-exporte-einbruch-100.html


3月15日より実施されてきたシェンゲン域内国境の暫定的国境管理を6月15日をもって終了する。

ドイツの国民は8月末まではEU加盟国,シェンゲン協定加盟国,英国を除く全世界(日本を含む)不要不朽の渡航はしなさんなや

ドイツ連邦外務省プレスリリース
 www.auswaertiges-amt.de/de/newsroom/weltweite-reisewarnung/2348120



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